by 美容医療研究協会
監修医師:酒井 直彦先生
【経歴】1991年北里大学医学部卒業。総合病院や大学病院にて整形外科や形成外科医として研鑽を積み、2002年には北里大学医学部形成外科・美容外科学教室講師となる。2009年城本クリニック新宿院院長、2013年同クリニック銀座院院長を歴任。2016年銀座S美容形成外科クリニック開院。日本形成外科学会 形成外科専門医として、鼻形成、二重形成、脂肪注入を得意とし、他院修正症例も多い。
監修医師:朝日 林太郎先生
【経歴】2009年三重大学医学部卒業。東京労災病院にて臨床研修修了後、日本医科大学形成外科入局。 2020年自治医大大学院修了。同年4月より日本医科大学形成外科講師(同年9月より自治医大形成外科非常勤講師を兼任)。日本形成外科学会 形成外科専門医。美容後遺症に悩む患者を一人でも減らしたいという熱い思いで、SNSを通じ、主に美容後遺症についての情報を発信。美容外科の透明性・安全性を向上させ、美容後遺症患者の数そのものを減らしていきたいと精力的に活動を続けている。
みなさんは、初めて顔を合わせる人のどこにまず目がいきますか? 面接でも仕事でもデートでも、どんなシチュエーションでも初対面の印象はすごく大事なので、きちんとした服装、髪型、立ち居振る舞いを心がける方が多いと思います。
しかし、初対面で真っ先に目がいくのは、相手の「顔」、中でも「目元」ではないでしょうか? 「目は口ほどに物を言う」(話すのと同じぐらい、目で想いが伝わる)ということわざがあるように、目は人の印象に大きな影響を与えます。
どういう目が好印象か一概には言えませんが、今は「大きな目」の人が美男美女とされる傾向がありますよね。女子SPA!読者の方も「芸能人のようなぱっちりと大きい目、くっきりした二重の目になりたい」「欧米人のような幅の広い二重になりたい」と、憧れを抱いたことがあるのではないでしょうか。
女性の場合、メイクで目力をアップさせようとアイラインを引いたり、マスカラを塗ってまつ毛にボリュームを出したりしますよね。一重まぶたの方で、メイクの前に二重テープを貼って大きな目元を作る方も少なくないでしょう。
日本人は、生まれつき一重の人が約7割、二重の人が約3割と言われています。二重にするためのテープやのりなど種類豊富なアイプチが、ドラッグストアなどで売られているのも納得ですね。それほど、一重まぶたにコンプレックスを抱えている方が多いのかもしれません。
今では最もポピュラーな美容施術の1つである二重埋没法。この二重施術は一体いつから行われているのでしょうか? 約100年前の1925年に、当時の眼科医師が日本で初めて美容目的としての埋没法による二重形成を発表しました。二重施術の歴史がそんなに古いものだったとは驚きですよね。ぱっちりとした二重の大きな目元を美しいと感じる心は、今も昔も変わらないということです。
さて、今ではプチ整形として大人気の埋没法は、まぶたを切ることなく、上まぶたの内部を医療用の細い糸で縫い留め、数か所に結び目を作ることで二重のラインを作ります。糸がまぶたの内部に埋没してしまうことから「埋没法」と呼ばれています。大きな切り傷を残さず短時間で二重になれること、「切開法」に比べて圧倒的に腫れなどのリスクが低いことから、男女問わず広い年齢層から人気があります。
最近では「4点留め」「6点留め」「糸の留め方・種類をカスタマイズ」「〇〇法」「表留め・裏留め」など、埋没法1つとっても、メニューが多数存在するクリニックがあります。メニューによって施術料金にも大きな開きがあり、「一体どれを選べばいいのだろう」「やっぱり高い施術の方が安心なのかしら」と、悩む患者さんも多いでしょう。
「高い料金=良い治療」と思いがちですが、それがイコールとは限らないことを知っておいて頂きたいです。“一番良い糸と、一番良い糸の留め方”があるのなら、それを用いて手術を行なえば良いと思うのです。“今ある環境で医師がベストを尽くすこと”が、第一に医師がやらなければならないことだと考えます。
埋没法について簡単にご説明をしましたが、ここで「切開法」にも少し触れておきましょう。施術時間もダウンタイムも短いが元のラインに戻る可能性がある埋没法に対し、切開法は埋没法よりもくっきりとした二重になり、後戻りすることはほとんどありません。ただ、傷を縫合するので抜糸が必要になり、埋没法に比べるとダウンタイムが長く、ほぼ形が仕上がるのは3ヶ月~半年先になります。
これらの理由から、埋没法を選ぶ人が多いのですが、まぶたの厚みは人それぞれであり、埋没法ではすぐに糸が取れてしまったり、理想の二重幅にならないこともあります。
埋没法を分かりやすく言うと、糸で留めて皮膚を折りたたんでいる状態なので、段ボールを折るのと、折り紙を折るのとどちらが折りたたみやすいか、と考えるとイメージできると思います。まぶたの脂肪が多い方は、脂肪を取るために2mm程度の小切開を行い脂肪を引き出した後、埋没法を行うと綺麗な二重になりやすいですね。
※埋没法、切開法は自由診療です。
銀座Sクリニックの例)埋没法 2点固定/66,000円(1年保証)など
クリニックのホームぺージを見ると、「まずはカウンセリングから」と書いてあるのを目にすると思います。カウンセリングは、より良い施術、ご自身が納得できる施術を受けるために非常に大切な時間です。
ただただ時間をかければ良いわけではありませんが、じっくりと話を聞いてくれ、なりたい二重まぶたのイメージを患者と医師でしっかりと擦り合わせていけるようなカウンセリングを受けられるクリニックを選ぶことをお勧めします。
メリットだけでなくデメリットをきちんと説明してくれることも大切です。満足できる施術でなければ、せっかくの時間とお金を使う価値がないですからね。
また、アフターフォローまできちんと行ってくれるクリニックであるかも重要なポイントです。「術後、トラブルが起きたので、お世話になったクリニックに行ってみたら、担当医師も知っている医師も全員いなくなっていた」というようなケースは、決して稀(まれ)ではありません。ご自身で十分に調べてから3人くらいの医師とカウンセリングを行い、最後まで責任をもって診てくれる医師かどうか、口コミなども参考にしながらしっかり見極めていきたいですね。
今、一重まぶたにコンプレックスを抱えていらっしゃる方々が、信頼できる医師に出会い、納得のいく治療を受けてナチュラルな美しさを手に入れ、自信をもって笑顔で人生を楽しめるようになることを願っております。
銀座S美容・形成外科クリニック 公式HP
〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目5−13 CSSビルディング III 3F
<文/美容医療研究協会 監修/酒井 直彦先生、朝日 林太郎先生 提供/美容医療研究協会>
酒井 直彦先生
1991年北里大学医学部卒業。総合病院や大学病院にて整形外科や形成外科医として研鑽を積み、2002年には北里大学医学部形成外科・美容外科学教室講師となる。2009年城本クリニック新宿院院長、2013年同クリニック銀座院院長を歴任。2016年銀座S美容形成外科クリニック開院。日本形成外科学会 形成外科専門医として、鼻形成、二重形成、脂肪注入を得意とし、他院修正症例も多い。ナチュラルで美しい仕上がりが患者に喜ばれている。