由美さんには、断ってはいないけれど、連絡のやり取りをしないまま10日以上経ってしまい、連絡しにくくなっている相手もいました。
神社仏閣巡りが好きという話題で盛り上がった埼玉県在住のその男性から、
秩父へのドライブに誘われています。車酔いしやすいことに加え、由美さんはドライブデートの経験がありません。それに、まだ親しいといえない男性の車に乗ることにためらいがあるそうです。

「
行くか断るか考えていたら、時間が経ってしまいました」
「行くか断るかしか選択肢が思いつかなかったんですね。『行こうかどうか迷ってる』と伝えることだってできるし、『ドライブはもっと仲良くなってから行きたい』と
理由を伝えて、お食事とか代案を出すことだってできるんですよ」
「迷っているって言っていいんですね。代案とか、思いつきもしませんでした」
代案が思いつかなかったら、なくてもいいんです。状況がわかるだけでも相手の安心感が違います。
「すぐ返信するなら、迷ってると伝えてもいいですよ。相手の男性だって、何が何でも秩父に行きたいというわけじゃなく、ただの誘う口実でしょう。
誘ってくれたのに無視が一番よくない」
「ほんとだ。無視してるつもりはなかったんですが、無視しちゃってますね」
そこで、一緒にLINEの文章を考えて送ることにしたのです。
「お久しぶりです。暑いですね。お元気ですか?
お返事したつもりになっていました。お返事遅くなり申し訳ありません」
幸い、すぐ既読が付き相手から「元気です! 毎日暑いですね! お元気ですか?」と返事が来ました。
間を置かず、用意していた文章を送ります。
「お返事ありがとうございます!
池袋に気になっているかき氷のお店があるんです。ご興味あれば付き合っていただけると嬉しいです。ご都合いかがでしょうか?」