ドン・キホーテの新業態は“スベった商品”を集める覚悟がスゴい。その他通常ドンキと違うのは
ドンキの新しい聖地、誕生。
こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。実は私、“ドンキマニア”として各種メディアで活動していて、これまでにも女子SPA!内でドン・キホーテの魅力を紹介しています。
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2023年8月24日、ドンキの新業態「ドミセ」が東京・渋谷にオープンしました。同店は、渋谷道玄坂に誕生した大型複合施設「道玄坂通 dogenzaka-dori」の1階フロアに登場。正式名は「ドミセ渋谷道玄坂通ドードー店」です。
このお店、ドンキのPB(一般的にはプライベートブランドだが、ドンキではピープルブランドと言う)である「情熱価格(※)」を集めた初のフラッグシップ店舗なのです。
今回はドンキマニアの私が、ドミセに来店。店内の面白ポイントや、限定オススメアイテムをまとめてご紹介していきたいと思います。
※情熱価格…2009年10月に誕生したドン・キホーテのオリジナルブランド。2021年2月に自社完結で開発する「プライベートブランド」ではなく、お客さまと一緒に商品をつくる「ピープルブランド」と定義してリニューアル。食品・日用品・家電・衣料品など多岐にわたるカテゴリで合計約4000点の商品を発売している。
ドミセの売場面積は671.57平方メートル。ドンキの平均売場面積は9000平方メートルですから、10分の1以下のコンパクトなお店ということになります。
お店作りのこだわりについて、運営会社であるパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)広報室の池葉正樹さんが説明してくれました。
「それぞれのコーナー、商品に開発担当者のおすすめコメントを載せた「ドすすめPOP」がついています。また、たくさんの商品開発の中で成功したものだけでなく失敗した(売れ残ってしまった)商品にも、なぜ失敗したのかその理由をPOPにしたためました。
成功も失敗も包み隠さず顧客に全てをさらけ出し納得して選んでいただくこと。これが弊社のモノづくり(商品開発)における覚悟です」(池葉さん)
それではまず、まだ未体験の人向けに、店内の各コーナーの中でドンキらしい面白い見どころをざっと整理してみました。
・ドすべり
商品担当者が「これは売れる!」と思って商品開発したものの、実は全然売れなかった商品を集めたコーナー。すべりまくってしまった商品たちの、担当者の懺悔や言い訳などを赤裸々に紹介している。
・ドップ10
商品をドンキらしいランキング形式で紹介している。今月は「一息で読み上げられないドップ10(商品名の文字数ランキング)」や「売れすぎ商品ドップ10」。
・ドこたえ
お客さまからいただいた厳しい愛のあるダメ出しを赤裸々にぶっちゃけながら、改善した商品を紹介している。
それではここからは、私が「これは面白い! すごいな!」と心から感じたポイントをご案内していきたいと思います。