AAA與真司郎「ゲイ公表」が日本のエンタメ界に投じた“とてつもない一石”
2023年7月26日のことだった。東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でファンイベント「與真司郎 announcement」を開催したAAAの與真司郎(あたえ しんじろう・34歳)が、ある告白をした。
あまりにも切実で、そして勇気ある行動と言葉。人生の大きな節目として、長い手紙を朗読した。自分がゲイであることをカミングアウトしたのである。
「イケメン」をこよなく愛するコラムニスト・加賀谷健が、朗読された手紙のフレーズを引用しながら、與による告白の重大さを問う。
「これから僕が話すことがきっかけで、少しでもこのことについて理解が深まり、世界が変わってくれることを願っています……」
「AAA」のメンバー與真司郎がファンに宛てた手紙を読み始めた。彼は、こう続けた。
「長い間この不安と闘ってきました。本当に何年もの間、自分の一部を受け入れることができませんでした。それでも、さまざまな葛藤を乗り越え、今やっと皆さんにこのことを打ち明ける決意ができました。それは僕がゲイであるということです」
與が多くのファンを前にカミングアウトした7月26日、日本のエンターテインメント界にとてつもない一石を投じる日になった。與の勇気が永遠に記憶されながら、この日“以前、以後”で人々の理解や認識は大きく変わるはずだ。いや変わらなければならない。
手紙中盤、與はある言葉を口にした。その途端、ぐっと堪えていたものが溢れ出した。「自分はおかしいんだ…」と言いかけた彼が涙を流す。せきを切ったように流れ続ける。「大好きだよ」「頑張れ」という声援が客席を飛び交う。
彼はふたつの選択肢をずっと考えていたという。ひとつは、自分がゲイであることを隠して芸能界で生きていくこと。もうひとつは芸能界から退いて本来の自分としてありのままに生きていくこと。
だが、どちらも選ばなかった。彼が選んだのは、3つ目の選択肢。つまり、自分がゲイであることをカミングアウトした上で、芸能活動をしていくという道である。
本人が何度も言及するように、この選択に至るまでには、それはそれは長い時間を要した。彼が噛みしめるごとに、その言葉の重みを感じずにはいられない。
カミングアウトした日“以前、以後”
3つ目の選択肢
手紙中盤、與はある言葉を口にした。その途端、ぐっと堪えていたものが溢れ出した。「自分はおかしいんだ…」と言いかけた彼が涙を流す。せきを切ったように流れ続ける。「大好きだよ」「頑張れ」という声援が客席を飛び交う。
彼はふたつの選択肢をずっと考えていたという。ひとつは、自分がゲイであることを隠して芸能界で生きていくこと。もうひとつは芸能界から退いて本来の自分としてありのままに生きていくこと。
だが、どちらも選ばなかった。彼が選んだのは、3つ目の選択肢。つまり、自分がゲイであることをカミングアウトした上で、芸能活動をしていくという道である。
本人が何度も言及するように、この選択に至るまでには、それはそれは長い時間を要した。彼が噛みしめるごとに、その言葉の重みを感じずにはいられない。



