多めに払ってはくれるけど……贅沢なデート代が負担に
ひかるさんは、雄也さんとの初めてのデートについてこう語ります。
「雄也さんはスタイルが良く見た目にも気を遣っていて、素敵だなと思いました。初デートの後、お互いにまた会いたいと言い、次のデートは中華のコースランチになったんです」

その日のお会計は1人あたり5,000円ほどでした。
「彼の指定したお店でしたし、
もしかしたら奢ってくれるのかなと思ったんですが……お店を出てから3,000円請求されました。でも美味しかったしデートも楽しかったので、この時点ではケチとか彼の金銭感覚について特に気になったわけではありません」
彼とのデートが負担になってきたのは、3回目のデートからでした。
3回目は隠れ家風の一軒家レストランでディナーをしたのですが、雄也さんは1人1万円を超えるコースディナーを予約しており、
お酒も入れると1人2万円近くに。
レストランを出ると雄也さんから「あ、6,000円だけもらってもいい?」と言われたため、ひかるさんはその場で6,000円を支払いました。
自分が予約して連れて行ったレストランの代金を、相手に負担させることは法的に問題ないのでしょうか? 内山弁護士に聞くと――
「こちらについては、お店を選んでデートに誘う時点では贈与する、つまり“奢る”意思表示がされているとは言えず、
基本的には半分または利用分を負担すべきと考えます。あまりに高級なレストランや高級な旅館を提案された場合には、支払えないので他のところにしたいと、しっかりと伝えるのが良いでしょう」(内山弁護士)