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『ちかんあかん』大阪の痴漢の啓発ポスターに新フレーズが追加。ネットの「進歩してる!」の声に府警から意外な反応が

今回の取材に府警ビックリ「これって刺さるところなんか」

――この「ちかんあかん」のフレーズは、関東人の私からすると、初めて聞いた10代の頃からすごく新鮮な響きでした。関西ならではのキャッチ―さがあるなと感じていたもので。 「なるほど。私ら大阪人からすると、親しみやすいというか普通の言葉やと思ってました(笑)。他県の方やったら、なかなかインパクトがあったのかもしれませんね」 ――正直、今回の取材の話を聞いてどう思われました? 「いや、これって刺さるところなんかってビックリしたんですよ。あんまり来たことない、新鮮な問い合わせやな~って思いました(笑)」
――ポスターの件、記録にないくらい昔の話だったわけですもんね。 「今回は、なんで今このポスターに興味を持ってくれはったんですか?」 ――実はかくかくしかじかでSNSで話題になっていて、多くの人たちから共感の声が挙がっていたんです。 「反響を呼んでいるんだとしたら、こんなに嬉しいことはありませんね。ポスターのデザインと同じティッシュを配ったり、これまでやってきたことの意味があったと感じています。引き続きやっていかなあかんなって気が引き締まりました」

ちかん撲滅のため皆さんの“勇気の一声”を

――今後もぜひ、痴漢撲滅(ぼくめつ)に向けて発信し続けていってください! 「もちろんです。今年3月30日には国の関係府省庁による対策を盛り込んだ『痴漢撲滅に向けた政策パッケージ』が公表されています。我々もこれらに基づき、いろいろな対策に取り組んでいきます。 ちなみに、大阪府内の鉄道施設における痴漢等の相談窓口は、大阪府警察『ちかん被害相談窓口 06-6885-1234』です。ちかん撲滅のため皆さんの”勇気の一声”をお待ちしています」 ――ありがとうございました! 「ちかんあかん」に「助けなあかん」が加わったのは、かなり昔の話だったことが判明しました。大阪のみならず、全国的にも有名なフレーズなだけに、ちょっと意外な結果ではありましたが、改めて読んでみても古めかしいものとは感じられず、言葉に込めたれた意味はしっかりと伝わってきます。 取材を終えて、私も困っている痴漢被害者を目にしたら、出来る限り力になってあげようと心に誓ったのでした。 <文/もちづき千代子>
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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