前向きになれる「ブランド品」との付き合い方。ミニマリストが考える“明確な基準”
余計なものをもたない、ミニマリストのライフスタイルが注目されています。質素さや節約面が注目されがちですが、「私はミニマリストですが、ブランド品も好きで持ちます」と語るのは、ミニマリストでブロガーのponpocoさん。
ここでは、ponpocoさんの著書『200着の服を8割減らしたらおしゃれがずっと楽しくなった』より、ブランド品との付き合い方についての文章を抜粋して紹介します。
ブランド品や高級品は見栄の象徴のように扱われることがあり、私はそういった風潮を残念に思っています。プチプラも大好きですが、ブランド品には高いなりの価値があると考えているからです。
確かに価格と品質が釣り合っていないと感じるモノもありますし、実際に他人への見栄で購入している人や、ブランドに心酔している人もいるかもしれません。
昔の私がまさにそうで、「一流ブランドだから」「名品と評判だから」という理由でブランド品を選んでいました。もちろんモノ自体にも魅力を感じていましたが、購入した動機の半分以上はネームバリューや他人からの評価だったのです。
当時はまだ自分軸がしっかりしておらず、ブランド品を持っている自分に価値を見いだしていたのだと思います。どんなに素晴らしいモノでも、自分やライフスタイルに合っていなければ意味がないのに。
例えば、ヨーロッパ旅行中に出合ったカルティエの腕時計。一目惚れし、職場で尊敬する先輩が愛用していたことや旅の高揚感から勢いで購入しましたが、そもそも腕時計をつける習慣がなかったため、上手く使いこなせませんでした。
また、ずっと憧れていてやっと手に入れたエルメスのバーキンも手放しました。一流の技術を持つ職人さんが、厳選された素材を使って何日もかけて製作しているので、品質が素晴らしいことは言うまでもありません。
しかし、ショルダーストラップがなくて私には不便だったこと、管理に気を遣うこと、アイコニックで目立つことなどが、残念ながら当時の私には向いていなかったのです。
「バーキンを手放すなんて信じられない」とよく言われますが、手に入れる前の私もそう思っていました。 しかし、いくら事前にシミュレーションしても、実際に使うまでわからないことってあるんですよね。どんなに皆が絶賛していても、自分に合うかどうかはまた別の話なのだと学びました。
ミニマリストはブランド品を持ったらダメ?
ブランド品で失敗した苦い思い出
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