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浮気して勝手に去った元婚約者が、いきなり現れ“まさかのセリフ”。捨てられた男の「返し」が胸に刺さりまくる|ドラマ『いちばんすきな花』

 10月26日に放送されたドラマ『いちばんすきな花』(フジテレビ系、木曜よる10時~)の3話は、椿(松下洸平)の言動が終始胸に刺さる内容だった。
木曜劇場『いちばんすきな花』

木曜劇場『いちばんすきな花』©フジテレビ

 “2人組”を作るのが苦手な4人の主人公、塾講師の潮ゆくえ(多部未華子)、出版社で働く春木椿(松下)、美容師の深雪夜々(今田美桜)、イラストレーターの佐藤紅葉(神尾楓珠)の4者4様の悩みが描かれる本作。椿と元婚約者の関係にスポットが当たった今回は、人間関係の難しさを私たちに投げかけてきた。

人を困らせないために、個性を殺して“いい子”になった結果

 3話はまず椿が小学校時代を振り返るところから始まった。落ち着きがなく好奇心旺盛という“個性”を持つために教師をたびたび困らせていた、“いい子”ではなかった過去を回想。その経験から、個性を殺すことにより“いい子”になることに成功して、誰からも嫌われない代わりに、特に誰からも好かれない今の椿が完成した、という経緯が語られる。
『いちばんすきな花』

木曜劇場『いちばんすきな花』3話より(以下同じ)©フジテレビ

 ただ、個性を押し込めることには限界があり、椿は煙草を吸わないにもかかわらず、喫煙所で初対面の中年男性に対して「どこ行っても、誰にでもいい人って言われます」「みんなが言ういい人って、怒らない人ってことなんですよね。だとしたら僕はいい人じゃないです」とマシンガントークを披露。  椿は1話で夜々(今田)が勤務する美容院に行ったシーンでも、初対面の夜々に本音をぶつけていた。初対面かつ二度と会う可能性のない人に、個性的な部分をさらけ出すことでバランスを取っていたのだろう。「初対面の人と出会える場を探し求めることは、“いい人”という呪いを一瞬でも振り払うために編み出した椿なりの処世術なのかな」と考えると切なくなる。

「てめぇの気持ち聞かせろってこと?」夜々のツッコミに高揚

 中盤からは、椿の元婚約者・純恋(臼田あさ美)が椿の前に登場。ふたりは結婚目前だったものの、純恋は椿の友人と浮気をしたことがキッカケに、急に一方的な別れ話を切り出した。彼女は「椿君が思ってること、何も聞いてなかったし、言ってくれないし」と椿の家を訪れた理由を口にする。「ねぇねぇww私と別れてどう思った?ww」ということを、一方的に捨てた椿から聞き出すために凸したようだ。 『いちばんすきな花』 たまたま、夜々、ゆくえ(多部)、紅葉(神尾)も椿の家におり、3人は椿と純恋の会話をこっそり聞いていたが、純恋のこの発言に夜々も「え? 浮気しておいて? てめぇの気持ち聞かせろってこと?」と小声でその通り過ぎるツッコミを入れ、「よくぞ言ってくれた」という高揚感を視聴者に与えた。
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