11月16日に『いちばんすきな花』（フジテレビ系、木曜よる10時～）の6話が放送された。“友情”に対し無意識に抱いている価値観に気付かされ、ハッとさせられる回だった。 【前回記事】⇒クラスの“一人ぼっち”と“目立ってた男子”が大人になって立場逆転。再会したら「地獄の会話」が始まった｜ドラマ『いちばんすきな花』 　ゆくえ（多部未華子）は夜々（今田美桜）とバスに乗っている時、「男同士とか、女同士の恋愛って成立すると思う？」と尋ねる。すると夜々は「知り合いとかにはいないですけど、当たり前にあると思います」と回答。するとゆくえは「そうなるよね」「みんな『自分がどうこう』じゃなくて『そういう人もいる』って考えができる」としみじみする。 　続けて、ゆくえは「なのにさ、『男女の友情は成立するか』っていう質問だと、みんな『自分はこう』って自己主張ばかりするでしょ」「恋愛より友情のほうが何か扱いが軽い。恋愛の話には慎重なのに、友情のことになると無意識に他人の価値観否定しちゃってる」と語気を強めた。 　たしかに恋愛は慎重に、友情は雑に扱う風潮が根強いように思う。ただ、その理由は2話ですでに答えが出ている。夜々が友達との結婚式終わりに家に帰ると、そこには夜々の同僚・相良（泉澤祐希）の姿が。1話で相良は夜々と飲みに行った後、家に誘ったものの拒絶された。そのリベンジに燃えているのか、相良は「友達からでいいよ」という。 　この提案に「何で格下みたいな言い方されるんだろう」「恋人のほうが上で友達が下、みたいな」と、6話のゆくえ同様に、友情が軽く扱われていることへの不満を口にする夜々。 　しかし、相良は「友達のほうが作るの簡単だからじゃん」と返した。つまりは友達のほうが恋人よりも簡単に作れる、スペアを見つけやすいため、友情は恋愛よりも格下のように考えられているのだろう。