「出してください!」運転中のトラブルで涙が止まらない…会社の上司に助けを求めた“意外な結末”
仕事やちょっとしたお出かけなど、自動車があると気軽に出かけられて便利ですよね。ですが運動や勉強に得意不得意があるように、車の運転にも得意不得意があるもの。車の運転が苦手で悩まされたという声もちらほら耳にします。
食品メーカーの営業部で働く近藤華さん(仮名・31歳)は、転職したての会社で体験した「車に関するトホホな出来事」を語ってくれました。
近藤さんが転職した会社には営業車があり、営業先周りには車を使うことが基本とされていました。
「営業職として入社できたのはいいものの、私は運転免許を取得して約5年、まったく運転をしてきませんでした。そもそも、自動車学校でも運転の苦手さは自覚していて、なんとか免許は取れましたが、運転するのが怖いなという気持ちはなかなかぬぐえずにいました」
さらに不運なことに、転職先の企業は、それまで住んだことのない大都会。人通りや交通量の多さも、田舎の自動車学校で免許を取得した近藤さんの運転への恐怖心を加速させました。
「慣れない都会の道を運転することは恐怖でしかありませんでした。ですが、入社したてで部内でもまだまだ下っ端だったこともあり、私が運転せざるを得なかったんです」
というのも社内には、“若手や新人社員が率先して車を運転”するという暗黙のルールがあったのだとか。上司や先輩社員と営業先を回ることがしばしばあり、苦手な運転をほとんど毎日しなくてはならない状況に陥ってしまいました。
「ある営業先に向かう途中、車の環状線を使うことになったのですが、怖くて車線変更が全然できなくて。そのまま出るべき出口から出ることができず、環状線を何周もぐるぐると回る羽目になってしまいました。
結果的にアポイントに大遅刻。取引先には誠心誠意の謝罪をしてどうにか許していただきましたが、営業職にあってはならない失態に、その日はとても落ち込みました」
しかし落ち込む出来事は、アポイントへの遅刻だけでは済みませんでした。
ペーパードライバーなのに仕事で運転をすることに
環状線から出られず、大切なアポイントに遅刻
