42歳で乳がん宣告を受けた私が、夫に止められても“絶対にやりたかったこと”。病院である人に相談すると
2016年、42歳のクリスマスイブに突如乳がん宣告。(ステージⅡB)。晴天の霹靂だった「がん宣告」から約1年間、泣いたり笑ったり怒涛の日々を駆け抜けた、私のがん治療ドキュメンタリーを連載でお届けしています。
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今回は、病院内で見つけた「アピアランス支援センター」でのお話です。
※医師やアピアランス支援センターのスタッフさんの発言は私の病状等を踏まえてのものであり、すべての患者さんに当てはまるものではありません。
上げ膳据え膳、入院中にできた乳がん仲間との語らいなど、ある意味優雅な入院生活でいろいろ考える時間ができたわたし。
手術が終わり、あとは傷がいえるのを待つだけとなると、これから行う抗がん剤治療のことが不安になってきました。
先日、病院内を探索中に見つけた「アピアランス支援センター」は、抗がん剤による外見や体調の変化にどう対処するかアドバイスをくれる場所。
近年では、病気は「治れば良い」というものでもなくて、患者さんが病気を治療しながら、いかに日常生活の質をあげるかも大事なテーマとなっているのです。
抗がん剤は、副作用による外見の変化に戸惑うのはもちろんですが、手術とは違い、いったいどれくらい苦しくて、どれくらい日常に支障が出るのか分かりにくいので、不安がより大きくなります。
乳がんで抗がん剤治療を実際に体験した人の話を知りたいと思い、ブログなどを検索してみたのですが、どれも副作用のつらさを綴ったブログばかりで不安は増すばかり。
「今日は動けなかった」「気持ち悪くて寝ていた」などと読むと、怖くて仕方がなくなりました。
(その経験もあったからこそ「まぁなんとかなりました!」という人もいるよ、と伝えたくてこの体験談を書いているというわけです)
わたしにとって「脱毛」は想像しやすく、うまくウィッグで隠す方法が分かれば良いなという程度で、不安はあまり大きくありませんでした。
ですが以前、嘔吐恐怖症になったことがあったため、副作用の「吐き気」とか「倦怠感」がどれほどのものなのかが不安でした。これらは個人差があるそうなのですが、わたしは人より痛がりで敏感、普段から薬の副作用を感じやすいタイプなので、余計に心配になってしまったのです。
抗がん剤にまつわる不安の駆け込み寺へ

※イメージです(以下、同じ)