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60代からの「ちょうどいい友達付き合い」のコツ。友達の数より大切なのは“ある姿勢”

男女の行動の違いって?

『60歳のトリセツ』 なお、男女の行動の違いについては、こんな逸話もあるのだとか。 「余談ですが、最近、保育の先生に向けた講座で一番反響があったのが、男性の先生と女性の先生の行動の違いについて。  たとえば『今日は残業でお遊戯会の準備をしましょう』といって、保育士の先生が集まった際、女性の保育士さんはご自身の仕事が終わり次第、三々五々集まって、それぞれが勝手に『じゃあ、私はパンフレットをやるね』『じゃあ、私はポスターを作るね』と、誰に指示されることもなく空気を読んで自分の配置につき、自然と仕事を始めるんです。  ただ、若い男性の先生が一人そこに混ざると、何をしていいのかわからなくて、ぼーっと佇んでしまうんですね」  これは、男性と女性とでは脳の動かし方が違うからこそ。だから、女性が動いているのを見ても、男性はどうやって参加したらよいのかわかなくなるのだとか。 「男性からすれば、女性の連携の中に指示なしで飛び込むのは、サイドクロスした二重飛びに、突然『入れ』と言われているようなものなんです。  だから、メンバーの女性が男性に対して、『あなたは力が強いからこれをやって』『背が高いからこれを張り付けて』などと指示した方がスムーズです。  どちらが良い悪いではなく、これも、男女の脳の違いによって起こる現象として、非常に興味深いですよね」

友達をいたずらに増やすよりも、自分の時間を大切に

『60歳のトリセツ』 また、何よりも一番大切なのは「人生を楽しむ」という姿勢を忘れないこと。 「私自身は、常日頃から『友達って大勢必要じゃないんじゃないかな?』と思っているんです。  1日の中で、通信や交際に使える時間って限られているので、良い関係を維持できる人数は限られています。多くの人は、1人か2人心が通じる友達がいれば十分ではないでしょうか。  友達の数や有無を気にするよりも、大切なのは人生を楽しむという視点だと思います。 『いろんな人に出会っていろんな人の言葉を聞いて、自分の感性がどう反応するかを知りたい。人生を楽しもう!』という発想に切り替えると、自然と友達が増えていきますよ」 <文/黒川伊保子 構成/女子SPA!編集部>
黒川伊保子
(株)感性リサーチ代表取締役社長。1959年生まれ、奈良女子大学理学部物理学科卒業。コンピューターメーカーでAI(人工知能)開発に従事、2003年現職。『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』がベストセラーに。近著に『息子のトリセツ』『母のトリセツ
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