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M-1順位予想、下馬評とちがう意外な優勝候補。アンタ・錦鯉パターンでキャラ強コンビが返り咲く!

真空ジェシカ 三年連続ファイナリストで今年正念場

真空ジェシカ©M-1グランプリ事務局

©M-1グランプリ事務局

『M-1グランプリ2021』で初決勝進出を決めてから、三年連続のファイナリストという快挙を成し遂げている真空ジェシカ。毎年「順番に恵まれない」と囁かれる中、今年こそはと期待する声が多いコンビです。 何より、準決勝までの段階での彼らのウケ方は他のコンビを圧倒していたことは特筆すべき点。大喜利力とアクの強い彼らの漫才が、メインストリームで認められ始めた証ではないかと思います。 とはいえ、三年連続ファイナリストとなった今年で獲れなかった場合、翌年以降の戦いはどんどん厳しくなっていくことが予想されます。正念場ともいえる戦いになるのではないでしょうか。

敗者復活 かつて寒風の中で生まれた「熱」が無くなる寂しさ

さらにもう一つ注目したい組は、今年から大幅にシステムが変更となった敗者復活戦で勝ち上がる敗者復活組です。 吹きっさらしの寒空の中で行われていたバトルも室内になり、3ブロック制に。国民投票ではなく観客からランダムに審査員を選ぶ方式で、最終的には芸人審査員によるジャッジで決勝進出者が決まります。 個人的な懐古になりますが、2002年から2010年までは毎年敗者復活戦に足を運び、寒風吹き荒れる悪環境に何時間を身を置いていた経験のある人間として言えるのは、あの場でしか生まれない感動も確かにあったということ。 あの場にいる人間が全て一体となって敗者復活に選ばれたコンビを後押ししていたあの熱が、今年からは無くなるのだと思うと少し寂しい気もします。 今年の敗者復活戦は、もう敗れた者に課せられた過酷なバトルでも、人気投票の要素もはらんだお祭りでもなく、M-1グランプリの本戦に組み込まれた審査枠の一つになりました。そうなった時に勝ち上がってくるのは、恐らく会場にいるM-1ファンが勝たせたいと願う背景と、芸人審査員も納得するネタのクオリティとウケ量を併せ持ったコンビ。
個人的には今年ラストイヤーで、決勝確実視とも言われていたヘンダーソンや、独自路線の爆発的な笑いを攫っていたフースーヤあたりが有力ではないかとニラんでいます。 『M-1グランプリ2023』開催まであと少し。12月24日クリスマスイブ、新たな王者の誕生の瞬間をこの目に焼きつけましょう! <文/もちづき千代子>
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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