せっかくなので、三連単の人気トップ3についても少し考察をば。
昨年の『M-1グランプリ2022』で惜しくも準優勝となったさや香。「優勝してもおかしくなかった」と言わしめるほどの実力を、今年は日本中に周知されている状況です。

©M-1グランプリ事務局
その分だけ期待値も爆上がりしているわけですが、予選でそのハードルを遥かに上回るネタをぶつけてきており、すでに王者の風格さえ漂っているように思います。
しかし過去のM-1グランプリを見ると、前年度に準優勝して翌年に優勝しているコンビは、2003年のフットボールアワーと2016年の銀シャリのみ。さらに3回以上の決勝進出を経験して優勝しているのもフットボールアワーと銀シャリ、そして2010年の笑い飯だけなのです。(笑い飯は9回出場)
ただ、初の決勝進出から5年を開けての準優勝の流れは、銀シャリと同様のルートでもあるので、データ上でも決して不利ではない立ち位置にあるのは間違いないでしょう。

©M-1グランプリ事務局
『M-1グランプリ2022』敗者復活戦2位。今年の『第44回ABCお笑いグランプリ』準優勝。この一年で一気にお笑い好きからの支持率を上げた令和ロマンは、年齢的にも知名度的にも、M-1に”新しい風”を吹かせることを最も期待されているコンビと言えるのではないでしょうか。
芸歴10年未満の芸人の優勝は、ルール改定の2015年以降は2018年の霜降り明星のみ。M-1における若手の勢いを知らしめるフェーズがそろそろ来ても良い時期ではないかと思います。