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「人妻と不倫する男」役が妙にハマる38歳俳優。かつてのピュアなイメージが

“西の不倫王子俳優”の座に

『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』© テレビ朝日 というわけで、夫役にはあまり色気があってはいけない。新聞社につとめる岡谷渉(伊藤淳史)が、妻・岡谷綾香(篠田麻里子)の不倫を知り、在宅ワークで証拠を集めることに。渉は、単に離婚したいわけではなく、何としても親権を獲得したい。  ところが、頼みの弁護士・財田トキ子(水野美紀)からは、母親有利の状況をつきつけられ、門前払い。綾香は不倫を続けているのだが、その相手が娘の子役事務所のマネージャー司馬マサト(小池徹平)。打合せそっちのけで、会議室で不貞に及ぶ。  かなり大胆なディープキスをする小池の横顔、首筋からは、ありえないくらいの色気がダダ漏れ。色気バロメーターがとっくに振り切れている。38歳、小池徹平のあられもなさに唖然とするというか、それを通り越してもはや笑ってしまう。  浮気されている側の夫の立場とそれに伴うドタバタな行動を強調するため、マサトがこれでもかというくらいドSキャラに設定されている点も見逃せない。  こんな小池徹平、見たことないと同時に見てみたかったと思わせるだけの好(怪)演。『夫婦が壊れるとき』(日本テレビ、2023年)や『泥濘の食卓』(テレビ朝日、2023年)の吉沢悠が東の不倫帝王俳優なら、大阪府出身の小池は“西の不倫王子俳優”だろうか。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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