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山梨で野菜を育てる32歳俳優が気づいた「農業と役者との共通点」過酷な北海道ロケで痛感したことは

農業も俳優も根本的には同じ

工藤――工藤さんは2021年に山梨県で農業を始めました。2022年からはBS朝日で初の冠番組『工藤阿須加が行く 農業始めちゃいました』も放送されています。農業人としての側面を持つ工藤さんが、本作の舞台である北の大地でさらに触発されたのではと想像しますが、どうですか? 工藤:外での撮影のほうが開放感がありますよね。その場所の空気、自然に触れると、演じる上での想像力が駆り立てられます。 土地柄の歴史、思想、価値観が、撮影した画からも伝わると思います。一方で、今回のように寒い雪の中の撮影となると、自然の魅力と同時に脅威にもなり得る。雪山で遭難するかもしれない。でも自然のサイクルがあるからこそ、恵みもまた生まれる。北海道での撮影では、そういったことを改めて感じました。 ――工藤さんにとっては、農業も俳優も同じサイクルにあるのかもしれませんね。 工藤:クリエイティブなものを作るという意味では農業も俳優も根本的には同じことだと思います。 農業では、ただ作物を作っているわけではなく、毎年違う気候、環境の中で同じ品質を保ち続け、提供しなければなりません。最終的には美味しいと思ってもらいたいです。 <取材・文/加賀谷健 撮影/中川菜美>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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