なぜお笑いファンは芸人に「上から目線」なのか?元 M-1 ファイナリストも感じる“ファンとのいびつな関係性”
見た目の印象がノイズ化しない「自分の見た目に合った表現」が大事
――見た目の印象のノイズ化とは?
「例えば漫才で『相方に女の子を紹介してあげる』ってネタをしている芸人がいたとして。紹介する側が、あまりにも女の子の知り合いがいなさそうな見た目だと、このネタって成立しなくなっちゃうんですよね」
――なるほど!「モテないのが悩み」なんてネタを、いかにもモテそうな見た目の芸人がやっていても然りですね。
「ネタが上手くハマらない芸人って、そういうところがそぐわっていないパターンが本当に多いんです」
――M-1グランプリ2023チャンピオンの令和ロマンの髙比良くるまさんも、そのためにスキンケアに注力したり、アゴにヒアルロン酸を入れるなどのビジュアル改革をしていたと聞きました。新道さんの言っていた「ノイズ除去」に通じるものがあるように思います。
「芸人たちは顔ファン云々を語るよりも前に、『自分の見た目に合った表現』について考えることが大事だと僕は思いますよ」
<観察型ドキュメント 『#ウレアカ』>
— ウレアカ? YouTube番組「シーズン2スタート!」 (@ure_aka) September 15, 2023
舞台上、全方位死角なし。顎にヒアル入れたら、フェイスライン見違えた?
【#ヒアルロン酸注射】M-1に向けてネタの前に顔を調整する?https://t.co/ZGrOFS87ME#令和ロマン @kuruma_takahira @smoke_matsui pic.twitter.com/eBeIYOHtNV
ネタ考察ムーブメントもお笑い文化の盛り上がりの一つ
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama


