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朝ドラ『虎に翼』で最大の発明といえる重要フレーズ。プロデューサーによる“定義”にも注目

「スンッ」の定義

『虎に翼』 そもそもこの「スンッ」とは、明確に定義されているものなのだろうか? 第2回の「スンッ」初登場から見続けていれば、それが明確には定義仕切れない、とても複雑な感情であることは明白である。  それでも本作の石澤かおるプロデューサーが一応の定義を解説してくれている。曰く、「そうせざるを得ないときがあるけれど、そんな自分が悲しくもある」という感情を成分とする表現なのだと(『NEWS PICKS』インタビューより引用)。  この定義らしき感情を理解するなら、これは葛藤そのものであり、葛藤を経て駆り立てられるストラッグル(闘争)を温存した状態でもある。だから寅子の場合、「スンッ」に陥ったところから、「はて」の違和感を突きつける、何かきっかけが必要だった。  それが穂高だったが、伊藤の演技レベルで考えても、「はて」のアウトプットを通じて「スンッ」をチャージ(温存)しているように見える。  定義が明確ではないからこそ、伊藤の演技がそれを補足する。「スンッ」からの解放運動が視聴者の心に息づくとき、定義はもっと明確になるのではないだろうか? <文/加賀谷健>
加賀谷健
イケメン研究家 / (株)KKミュージック取締役 “イケメン研究家”として大学時代からイケメン俳優に関するコラムを多くの媒体で執筆。アーティストマネジメント、ダイナマイトボートレース等のCM作品やコンサートでのクラシック音楽監修、大手ディベロッパーの映像キャスティング・演出、アジア映画宣伝プロデュースを手掛ける。他に、LDHアーティストのオフィシャルレポート担当や特典映像の聞き手など。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。 X:@1895cu
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