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サイゼリヤ「安さ維持のためのメニュー改定」にネットがザワつく…“今のサイゼの満足度”を冷静に分析してみた

③ハンバーグステーキ 400円

ハンバーグステーキ 400円

ハンバーグステーキ 400円

 グリル料理をシビアに見ていくと、若鶏のディアボラ風(500円)は30年以上愛されているものの、以前の味を知る立場から判定すれば、少々残念に感じる人はゼロではないでしょう。  そんな中、サイゼリヤのハンバーグは100%ビーフで作られた本格派。付け合わせにはポテトとコーンに加えて目玉焼きまで乗っかっているのです。  吉野家牛丼(並盛)の値段が468円であることを考えれば、この安さは信じられない次元ではないでしょうか?

④バッファローモッツアレラのマルゲリータピザ 400円

バッファローモッツアレラのマルゲリータピザ 400円

バッファローモッツアレラのマルゲリータピザ 400円

 サイゼリヤのバッファローモッツァレラは、こだわり食材の一つ。そもそもモッツァレラチーズは牛又は水牛のミルクから作られますが、水牛タイプは牛よりも濃厚でミルクの香りが格別です。  このチーズを使って作られるマルゲリータピザは2024年6月にチーズ量が増えてさらに美味しくなりました。実際に食べてみると、これが400円とは到底思えない感動が押し寄せるでしょう。他店でこれほどのレベルを味わうことはなかなか難しいと断言できます。

⑤ミラノ風ドリア 300円+トッピング粉チーズ(グランモラビア) 100円

ミラノ風ドリア 300円+トッピング粉チーズ(グランモラビア) 100円

ミラノ風ドリア 300円+トッピング粉チーズ(グランモラビア) 100円

 最後は低価格を貫くミラノ風ドリアと、昨年有料になった粉チーズを組み合わせたアレンジメニュー。  以前某テレビ番組でお笑いコンビ・オードリーの春日俊彰がこだわりの食べ方(ミラノ風ドリアを半分食べてから、粉チーズで食べた部分を埋めて味わう)を披露し、それを真似する人が増えたのではないかと指摘されたことがありましたが、この濃厚さは確かに病みつきになります。  また粉チーズは十分すぎるくらいの量が盛られて提供されるため、ドリア以外にもかけて味わうことができるでしょう。  今回の400円はあくまでも個人的な感覚も含まれますので、ぜひ皆さんそれぞれでコスパ最高潮の基点がどこにあるのかを確かめてみるのをおすすめします。 <文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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