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登録者数180万人超えのYouTuber→24歳で俳優転身は“遠回り”。連ドラでの演技が物語るのは

「遠回り」こそが最大の肥やし

 芸能の世界にあこがれたカルマは、16歳で福岡から上京する。養成所に通い、俳優になろうとするがなかなか芽が出ない。そこで21歳のとき、彼は翻り、芸能人が出演するテレビよりも強い影響力を持ち、人々の日常生活に浸透するYouTubeに活路を見出だす。  YouTubeチャンネル開設から1年で100万人もの登録者数を得た。バズりのきっかけは、有名芸能人に変装してマスク姿で街中に出現する動画。世界的人気のK-POPに着眼して、K-POPファンを取り込む発想を変装の足がかりにした。  その後はK-POP一辺倒になることなく、山﨑賢人やジャスティン・ビーバーへと幅を広げたことが賢い。山﨑賢人に変装して原宿を練り歩いた動画は、現在までに652万回再生を回っている。  変装といえば聞こえはよくないが、芸能、ひいては演技の初歩中の初歩は誰かを真似ることである。YouTuber初期時代からカルマはすでに試行錯誤と突飛な発想力によって演技の基本を独学で習得していったのだと考えられる。  2021年、約1年間のYouTube更新休止を経て、エイベックスに所属することを発表した。発表記者会見では、「ここ日本言うてな」と冒頭から決め台詞をかましてくるが、YouTuberの自分がYouTuber事務所に入っても面白くないという事務所選びの持論は鋭い。  YouTube界の異端児と呼ばれる理由がよく表明されてもいる。わずか数年の間に行われたカルマの遠回りは、劇的なものである。 『抱きしめたい -真実の物語-』(2014年)などの塩田明彦監督は、その著書『映画術 その演出はなぜ心をつかむのか』中で俳優になるためには「遠回り」だと言っている。そう、遠回りこそが最大の芸の肥やしであり、カルマの演技の核心だと思うのだ。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
イケメン研究家 / (株)KKミュージック取締役 “イケメン研究家”として大学時代からイケメン俳優に関するコラムを多くの媒体で執筆。アーティストマネジメント、ダイナマイトボートレース等のCM作品やコンサートでのクラシック音楽監修、大手ディベロッパーの映像キャスティング・演出、アジア映画宣伝プロデュースを手掛ける。他に、LDHアーティストのオフィシャルレポート担当や特典映像の聞き手など。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。 X:@1895cu
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