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朝ドラ出演の57歳俳優は元芸人。“まさかの相方”と30年ぶり復活のワケを本人に聞いた

 NHK朝の連続テレビ小説『虎に翼』で、高橋克実さんとともに弁護士の杉田兄弟役を演じた田口浩正さん(57歳)。個性派俳優として活躍する一方で、今年に入り小浦一優さん(芋洗坂係長)とのお笑いコンビ「テンション」の活動を30年ぶりに再開して話題となった。
田口浩正さん

田口浩正さん

 2025年1月には東京、2月には2人の地元福岡での新作ライブ「テンションライブ VOL.7 ワルアガキ」を開催することも決定している。 『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)の出演、小浦さんとの出会い、1990年前後のネタ番組の空気、ダウンタウンが東京進出した当時の衝撃を振り返ってもらいつつ、コンビ活動を復活させた理由について話を聞いた。

『さんま御殿』は恐怖でした

田口浩正さん――10月8日、約30年ぶりにコンビでテレビ出演を果たしました。最初の番組が『さんま御殿』という怖さはなかったですか? 田口浩正さん(以下、田口):もちろんありましたよ。コンビで『笑っていいとも!』(フジテレビ系)、各々で『さんま御殿』に出たりってことはありましたけど、それほど(明石家)さんまさんと共演が多いわけでもなかったので。 相方(小浦さん)も緊張してたし、僕も2人で出るのは久々で勝手がわからないまま終わってしまった感じですね。 ――田口さんから見ても、さんまさんは年齢を重ねるほどにパワフルになってますか? 田口:やっぱお化けだなと思います。その場の空気作りというか、「楽しい」っていうのが如実に見てる側に伝わるようなやり方じゃないですか。ツッコミの入れ方とか、棒で机を叩いて大笑いしたりとか。 『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)にしても、(ビート)たけしさんと全部アドリブであれだけ面白いことをやられてきたわけですからね。それでいて、さんまさんは全体を見る俯瞰の目もお持ちなので。 そういう方が作る空気感の中で、こっちは何とか乗っかって、振られたら臨機応変に応えなきゃいけない。台本にあるセリフを自分の役に昇華する感じでやってきた僕らにとっては恐怖でした。

出会いはショーパブのオーディション

田口浩正さん――小浦さんと最初に出会ったのは、六本木のショーパブだったんですよね。 田口:僕は劇団東京乾電池の研究生を卒業した後、六本木の「ランフィニ レヴュー倶楽部」ってショーパブのキャストオーディションを受けに行ったんですよ。もともと唐沢(寿明)さんとかTRFのCHIHARUさんとかが踊っていたレヴューショーをやってるようなお店なんですけど、同時にイロモノ枠も募集してたからそこに入りたいと思って。 そのオーディションで偶然居合わせたのが相方の小浦。2人とも受かったんですけど、タイプはまったく違いました。向こうはダンスの専門学校を出てるから、踊れるしカッコいいしで女の子からキャーキャー言われるキャラで僕はお笑い担当。ただ、福岡出身で同い年だったから、何となくものの見方とか感じ方が似てて気が合ったんです。 当時の僕は「とにかく客前に立ちたい」って気持ちが強かったので、「相方にいいな」と思ってこっちから小浦を誘う形でコンビを組みました。それから、ショートコントの間に指を鳴らしながらザ・コーデッツの「ロリポップ」を歌ってつなげるネタを、そのショーパブでやり始めたんですよね。 ――1989年にコンビを組んで、すぐに「ロリポップ」のネタを披露していたんですね。 田口:その後、今の事務所から声が掛かってすぐホリプロライブにも出られるようになったし、コント赤信号・渡辺正行さんが主催する「ラ・ママ新人コント大会」でもゴングショーじゃなくて即1本ネタでやらせてもらえたんです。 そのまま深夜番組とかにもちょこちょこ出演するようになって、同時に僕は21歳のときに周防正行監督の『ファンシイダンス』(大映)で映画デビューしてるから、とんとん拍子のスタートでした。
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あの当時はみんなライバルって感じ
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【テンションライブ VOL.7 ワルアガキ】

■東京公演 
会場:赤坂REDTEATER
日時:1/17(金)17:30開場/18:00開演
   1/18(土)13:30開場/14:00開演 17:30開場/18:00開演
   1/19(月)13:30開場/14:00開演

■福岡公演
会場:ぽんプラザホール
日時:2/13(木)17:30開場/18:00開演
   2/14(金)17:30開場/18:00開演
   2/15(土)11:30開場/12:00開演 15:30開場/16:00開演
※チケットはチケットぴあにて販売中。
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