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絶対にやってはいけない「目を悪化させる習慣」…うっかりやりがちな“危険なクセ”を専門医が解説

そのマッサージ、危険かも! 眼球を押すのは絶対NG

目を抑える女性 次に「かえって目を悪化させる習慣」について、真鍋先生に教えてもらいました。  パソコンやスマートフォンを長時間使用した後など、目が疲れたときにマッサージをすると、一時的にスッキリしたような感覚を得られることがあります。  しかし、そのマッサージ、本当に目に良い効果をもたらしているのでしょうか。間違った方法で行うと、かえって目を傷つけてしまう危険性があると、真鍋先生は警鐘を鳴らします。 「目の周りには、多くの筋肉が存在します。これらの筋肉は、私たちがものを見る際に、常に働いており、特に近くのものを長時間見続けると、緊張状態が続き、疲労が蓄積します。  目の周りを優しくマッサージすると、これらの筋肉の緊張がほぐれ、血行が促進されます。  血行が良くなることで、目の周りに溜まった疲労物質が排出されやすくなり、一時的に疲労感が軽減されることがあります。また、マッサージによるリラックス効果も、疲労回復に役立つ可能性があります。  しかし、ここで注意しなければならないのは、目の周りのマッサージによって、視力が回復したり、近視や老眼、白内障や緑内障などの眼疾患が治ったりすることは、医学的には証明されていないということです。  目の疲れの主な原因は、目の周りの筋肉の緊張や血行不良です。マッサージは、これらの症状を一時的に緩和する効果は期待できますが、視力低下や眼疾患の根本的な原因を解決するものではありません」

目の疲れを感じたときは目を温めるのがおすすめ

ホットアイマスクをする女性 特に注意が必要なのは、眼球そのものを直接マッサージすることだと、真鍋先生は言います。 「眼球そのものを直接マッサージすることは、非常に危険な行為であり、絶対にやめてください。目をこすることも、目の健康にとっては良くありません。目をこすると、角膜が傷つき、角膜炎の原因となります。  また、アトピー性皮膚炎の人は、目をこする頻度が多いので白内障や網膜剥離のリスクが高まることが知られています。さらに、目をこするとまぶたの皮膚がたるみ、美容上の問題を引き起こす可能性もあります。  目を強くぎゅっとつむる行為も、できるだけ避けましょう。強度近視の方は、眼球が長く、網膜が薄くなっているため、眼球への圧迫によって網膜に負担がかかり、網膜剥離などのリスクを高める可能性があります」  目の疲れを感じたときは、マッサージよりも、目を温めるほうが効果的だそう。目を温めることで、血行が促進され、筋肉の緊張がほぐれ、疲労物質が排出されやすくなります。また、温めることによるリラックス効果も期待できるようです。
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寝ていたら緑内障に!? 睡眠が回復ではなく、悪化になることも
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