――今後、福井県やあわら温泉でやりたいことはありますか?
山口「北陸新幹線が福井県まで延伸されたことで今お客様が増えていますが、
あくまでブームの一環であり、これを一過性のものとして終わらせないことが重要です。そのためには、福井県の知名度をもっと上げていく必要があります。
また、旅行業界全体で見ると、京都や北海道といった有名な観光地ではインバウンドが急増している一方、地方にはあまり浸透していないという課題があります。これは福井県も例外ではなく、海外からのお客様がまだ大きく伸びていません。
海外の方々に福井県の場所やアクセス、魅力をうまく伝えていかないといけないですね」
――山口さんも海外進出の企画を立てている、という動画を拝見しました。今後の目標などはあるのでしょうか?
山口「現在、古民家の宿泊施設も運営しているのですが、そこの1階はカフェになっています。その古民家の運営をしながら、そこで出しているコーヒー豆を海外向けに販売しています。元々、旅館業を通して日本文化を発信したいという思いもあるので、まずは小さいことから盛り上げていきたいと思っています。
いずれ、海外で日本の旅館文化を発信できるような企業になりたいと考えています」
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福井県・あわら温泉、そしてグランディア芳泉の魅力を余すことなくPRし続ける山口さん。海外進出も視野に入れた、山口さんの、そして福井県やあわら温泉の今後から目が離せません。

【山口高澄】
福井県あわら市で創業61年目を迎える、老舗温泉旅館「
グランディア芳泉」の三代目。YouTube「
若旦那の勝手に福井観光大使 グランディア芳泉」などで、旅館や福井県の魅力を発信。独創的な経営アイディアや動画が話題になっている。
<取材・文/瀧戸詠未>