Lifestyle

ルームシェア→家購入を決意。でも…「女同士での契約は難しい問題」をどう乗り越える?|漫画『IMA IMA 02オタクルームシェアはじめました』

ルームシェアを経て、一軒家購入を決意した理由

――4年前からエイタツさんとルームシェアをスタートし、2024年に“家の購入”に踏み切ったきっかけを教えてください。 四ツ原フリコさん(以下、四ツ原):以前から老後が不安で、賃貸がいいか家を買うべきかで悩んでいたんです。将来働けなくなったとしても住むところさえあれば安心材料になるはず、と思い、家の購入に興味を持っていました。
『ギブギブの悪魔』2巻(新書館)

『ギブギブの悪魔』2巻(新書館)

ただ、家を買うとしてもひとり暮らしか二人暮らしかで人生の計画に差が……なんて“ぼやき”をSNSに投稿したところ、漫画家のきづきあきらさんとサトウナンキさんに「ちょっとお話ししませんか?」と声をかけられたんです。 おふたりとも、家の購入と住替えを経験されていたので、家を買うメリット・デメリットから、購入時の注意点まで詳しく教えてくれるという幸運に恵まれまして……。 ――身近なところに頼れるアドバイザーがいたんですね! 四ツ原:そうなんです。そこでお聞きした内容は、どれも参考になりました。特に私の心に響いたのは「家は一生に一度の買い物ではないから、清水の舞台から飛び降りる気持ちにならなくていい」というアドバイス。 売る、売らないは別として“売れる可能性のある家”を選ぶと、10年後、15年後に自分の体調の変化や親の介護などでライフステージが変わっても、家を売って引っ越しできると教えてもらったんです。そのとき目からウロコが落ちまして、失敗しないように知識をつけて家を買おう、と考えました。
『IMA IMA 03 オタクルームシェアはじめました』

『IMA IMA 03 オタクルームシェアはじめました』

その場に同席してくれたエイタツさんは「私は貯金もないし家は買えないから、フリコさんがひとりで住むなら解散。もし、購入した家に住まわせてもらえるなら、家賃を払いたい」と言ってくれたんです。すると、きづきさんとサトウさんが「将来に不安があって貯金がないエイタツさんにこそ、家の購入がおすすめ」と話をしてくれました。

将来が不安だからこそ、家を購入し資産にする

――えっ! なぜですか? 四ツ原:それぞれの生活スタンスや資産状況にもよると思うので、一例として聞いていただきたいのですが…。 賃貸物件の場合は他人の持ち物にお金を払っている状態なので、いくら家賃を払っても自分の部屋にはなりませんよね。一方、家を買えば自分のものになり、ローンさえ払ってしまえば家賃は0円。 戸建ては20年で建物の価値がなくなってしまうのですが、需要の上がりそうな土地を選んで家を買い、やむを得ず売るときも高騰を受け同額やそれ以上で売れれば、家賃は実質タダになる。分譲マンションの場合もいざというときに売れる資産になるという考え方です。それが私には納得できるものでした。
次のページ 
家購入は「友人同士だと難しい」という問題に直面
1
2
3
4
5
Cxense Recommend widget
【四ツ原フリコ】
漫画家。家事が苦手なキャリアウーマンと、彼女の家で家政夫をする中年男性の2人が織りなすハートフルストーリー『家政夫のナギサさん』(シーモアコミックス)で人気を博し、2020年にドラマ化。以降も『整形シンデレラ』(シーモアコミックス)などの作品を手掛ける。

友人であり、『ギブギブの悪魔』(新書館)にて作画を手掛ける漫画家のエイタツとの生活を描いたルームシェアエッセイ同人誌『IMAIMA オタクルームシェアはじめました』シリーズをBOOTHにてDL販売中。

●四ツ原フリコ作品一覧:https://www.cmoa.jp/search/author/6563/

あなたにおすすめ