「時間かかりそうだし帰るわ」陣痛中の夫の発言に絶句

そしてついに訪れた、出産当日。
病院に着いた洋子さんは緊張感やプレッシャーから「今、病院に着いた」や「陣痛の間隔が短くなってきたかも」と、逐一LINEで状況を報告。しかし、勇吾さんからの返信はありません。
「いつもなら仕事は終わっている時間なのに。メッセージは既読にすらならず、電話も繋がりませんでした」
その後も陣痛室で勇吾さんに連絡していると、ようやくLINEが既読に。再度電話をかけ、「病院に来て」と伝えると、勇吾さんはすぐ駆けつけてくれました。
しかし、「生まれるまでにもう少し時間がかかりそうだね」という医師の言葉を聞いた勇吾さんは、まさかの行動に出ます。
「まだ時間がかかるなら、俺帰るわ。さっき調べたんだけど、初めての出産って10時間以上かかることもあるらしいじゃん? 待ってられないよ」と言い残し、帰宅してしまったのです。
「びっくりしました。立ち会うまではしなかったとしても、一緒に頑張ってくれるものだと思っていたので……」
「かわいい赤ちゃん」を前に態度が180度変わった夫
結局、洋子さんはひとりで出産。赤ちゃんが取り上げられてから、「あなたがいない間に生まれたよ」と皮肉を込めたLINEを送るも、勇吾さんからは「おめでとう」のスタンプだけで返信されました。
「後日、生まれた我が子と対面した時、夫は『かわいい~』と言っていましたが、私はモヤモヤ。私たちを見捨てたくせに、という思いが強かった。ありがとうすらも言ってもらっていませんしね」
そんな思いをつゆともわかっていない勇吾さんは、今では生まれてきた我が子にすっかりメロメロ。
里帰り中にもかかわらず頻繁に足を運んでは、「早く家に戻っておいでよ」と連絡してくるなど、手のひらを返してのんきにパパモードです。
産後の怒りは、一生ものとはよく言った話です。子育てが始まって間もないこのタイミングで軌道修正ができないと、事態の深刻化は免れないかも。
勇吾さんが洋子さんの悲しみや怒りを汲み取れるか――。今後の林田家が平和であれるかどうかは、この点によって大きく左右されそうです。
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<取材・文/古川諭香>
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:
@yunc24291