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愛猫に20歳まで長生きしてほしい! 獣医師が教える「高齢猫ならではのケア」

室温にも注意して、愛猫の身体の状態に合った室内レイアウトを!

猫 猫は年齢を重ねるにつれて、自分での体温調節が難しくなるので、部屋の温度にも注意を払う必要があります。 「エアコンや暖房器具を上手に使って、夏は28度程度、冬は22~24度をキープするのが最適です。冷やしすぎや暖めすぎにならないよう注意してください。また、冬は乾燥するので加湿器などを使い、湿度を50%くらいに保ちましょう」  加齢によって筋力の落ちてきた猫がケガをしたりストレスを感じたりしないように、快適な住環境を整えてあげることも飼い主にとっては大切なケアです。 「例えば、落下してケガをしないように、キャットタワーを段差の低いものに変えたり、ステップやスロープを使って移動をしやすくしたり。足腰が弱ると階段から転落することもあるので、階段スペースに入らないようにフェンスなどをつけることも検討するといいでしょう。また、筋力の低下でトイレのへりをまたぐのがつらそうな場合は、入り口が低くなっているトイレを用意したり、スロープや踏み台を置くという方法もあります」

高齢で食が細くなったときにできるケアとは?

 次に食事面や水分補給で気をつけたほうがいいポイントや、できる工夫を森先生に聞きました。  猫も人間と同じように、体調が悪いと食欲も落ちてしまいがち。そんな中で少しでも食べてもらうために、あまりない食欲をさらに削ぐような不便さや不快感を取り除いてあげてほしい、と森先生は言います。 「もし固いフードが食べにくそうなら、水でふやかしたり、柔らかいフードに変えてあげるのもいいと思います。茹でたササミやお刺身が好きな猫にはそういう好物を与えて、少しでも自発的に食べてもらうことが大切です」  また、できるだけフードは変えないほうがいいそうですが、何も食べなくなるのが一番よくないので、それよりは、そのときに食べられるものをとにかく食べてくれたほうがいいようです。 「以前、参加したセミナーで聞いた話ですが、猫の食欲がないときは、なるべく平たい皿の真ん中にフードをピラミッド型にしてちょこっと盛るのがいいそうです。また、食べるとき、深い皿だとヒゲが皿に触って不快に感じるので、そうならないような平たい皿がいいようですよ」  すべての猫に効く方法ではないかもしれませんが、一度やってみてもいいかもしれません。
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水分補給で注意すべきポイントは?
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