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「コイツの寝起きは妖怪」彼女を下げてウケを狙う最低の彼氏に、“痛恨の一言”を放った人物は

 自分と2人でいるときはやさしいのに、人前に出ると豹変する。世の中には、そんなパートナーや家族との日々に悩んでいる人も少なくないようです。森住一葉さん(仮名・20代)もそんなひとりで、彼氏である蓮人さん(仮名・30代)の行動に頭を悩ませていました。

彼女を下げて笑いをとる、お笑い芸人志望の彼氏

なんばグランド花月

写真はイメージです(以下同じ)※Koshiro K – stock.adobe.com

 一葉さんが蓮人さんと知り合ったのは、蓮人さんが29歳のとき。蓮人さんは子どもの頃から「いつかは芸人として活躍したい」という夢を抱き、高校卒業後からずっとアルバイトをしながら芸人の道を目指して奮闘。そんなふうに報われない日々を送っている彼を、一葉さんは応援したいと思うようになりました。 「彼は、毒を吐いて笑いをとるタイプ。でも2人でいるとやさしくて、ギャップに魅かれてしまいました。いつの間にか付き合うことになって最初は楽しかったのですが、そのうち私のこともネタにして笑いをとるようになってしまいます」  友だちの前で、「コイツは料理が苦手でさぁ~、この前なんて茹ですぎで袋ラーメンの麺が2倍になったやつ出てきたし」「コイツは忘れ物がひどくてさ。この前なんて、ブラジャー着けるの忘れて出かけてさぁ」など、とにかく一葉さんのことを話題にするのです。 「そして友人たちの反応がいいと、話は面白おかしく、どんどんと盛られていきます。そのたびに嫌な気持ちになるのですが、2人になるとやさしい彼に『あれは、笑いを取る練習みたいなもの』などと言われると、ちょっとスネ気味に注意することしかできませんでした」

月の収入は2~3万円、会社員の私が生活を支えていた

 小さなライブハウスに出演しては1回につき500円ほどをもらっていた蓮人さんは、アルバイトよりも1~3か月に1回あるかないかの芸人活動を優先。ほかの人が出られなくなったからと当日に連絡があったときには、ライブハウスへの出演を最優先させてしまいます。 「そのためアルバイトを急遽お休みして、解雇されてしまうこともありました。そのうえ、練習や打ち合わせなどで忙しく、月の収入は2~3万円程度。半同棲状態だった私が会社員として働き、空いた時間にデータ入力の副業をして蓮人との生活を支えました」  いつまでこの生活が続くのかとは思いながらも、なかなか別れる決心がつかないまま1年以上が経過。そんなとき、蓮人さんが居酒屋へ行きたいと言い出します。それは家庭の事情でお笑いの世界を断念した、蓮人さんの中学時代の先輩であり憧れの人が営む飲食店でした。
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“彼女いじり”を見かねた先輩のひと言で、空気が凍る
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