その後、友人からは先ほどの発言についての謝罪があったそうです。芳美さんが深く傷ついていたことを他の友人が伝えてくれたのだとか。 「私の話を聞いていると夫ととても仲が良さそうで『子どもがいなくても家族であり夫婦である様子がとても羨ましかった』と言われました。私も知らず知らずのうちに、彼女の心にあるものを刺激してしまっていたんでしょうね。とりあえず表面上は和解はしたのですが……難しいですね」 　今後の付き合いについてはきっと気を遣うことになるだろうと芳美さんは残念そうにため息をついていました。どんな女性も、隣の芝生は青く見えるのかもしれません。 ＜文／もちづき千代子　イラスト／とあるアラ子＞