草刈民代が「2か月で身長が2cm伸びた」32歳俳優明かす。バレエ指導で見えた“才能”とは
最終回の見どころは
――草刈さんの監修・指導、ダンサーを演じる俳優さんたちの「衝動」と「本能」的な挑戦が掛け合わされた『バレエ男子!』だと思いますが、最終回の見どころを教えてください。
草刈:「これは俺がバレエをやめるまでの物語だ」という八誠の独白が端緒となる本作ですが、それが第7話から最終回である第8話にかけてドラマチックに展開していきます。8話で彼は『ドン・キホーテ』のエスパーダ役を踊るのですが、2分間に凝縮したダンスシーンでは、まさにエスパーダを踊るダンサーの顔つきになっています。本作だからこそ見られる戸塚さんの顔と表情ですよね。
バレエダンサー役はかなり特殊なものだと思いますが、あそこまで成り切れたのは本当に素晴らしい。俳優が「成り切る」のは当たり前のことだと思われがちですが、実は「役に成り切る」ことは、想像以上に繊細であり、そして過酷なこと。まず、強い意志と潔さ、そして何よりも、その役に身を投じる度胸がなければできないことなのです。
脚本家の岸本鮎佳さんが視聴者に見せたい戸塚さんというのがあったと思うのですが、実際にこのドラマの戸塚さんは表情がとても豊かで、バレエダンサーを演じるからこそ表現できたことがあったのではないかと思います。特に最終回は、この役に挑戦した彼の集大成でもあると思うので、注目してご覧いただきたいです。
<取材・文/加賀谷健 撮影/鈴木大喜>





