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「頭がパンクしそう…」37歳で想定外の妊娠をした私がゼロ知識から始めた出産準備

夫を頼りにモノを手放していった

ベビーグッズ

届いたベビーグッズで部屋がいっぱいに

 さて、ベビー用品を買い始めて気づいたのはどんどんモノが増えること。それにこのままだとベビーベッドを置くスペースもない。ADHDの特性でどれも重要そうに見え、どれから手をつけていいのか分からないため、部屋はどんどんベビー用品の段ボールで溢れていった。  開封するとかえって散らかってしまうと思い、とりあえず段ボールを私の仕事部屋に保管すると、8畳の部屋の半分が未開封の段ボールで埋まってしまった。 「まずはモノを減らそう」という夫の言葉で、服の整理から手をつけた。モノの中で服が一番多い。隣に夫がつき、「この服はもう着ないでしょ?」と言われたものをガンガン仕分けしていき、売れそうなブランドの服はメルカリに出し、それ以外の1年以上着ていない服はゴミ袋に入れていった。服が少なくなるだけでクローゼットや衣装ケースに余裕ができてスッキリした。  靴も妊娠中や赤ちゃんを抱っこしているとヒールが履けないので処分。お腹が大きくなるとしゃがめず靴紐が結べなくなったのと数回しか履いていない安物だったため靴箱の奥に眠っていたスニーカーを処分した。  次に多いモノが本だ。仕事柄、本は無限に増える。本が好きなので手放すのは勇気がいったが、もう二度と読まないであろう本を60冊ほど選び、古本屋に売った。  部屋で存在感を放っているモノの一つが2基のキャットタワー。これも1基は猫があまり使ってくれないので処分することにした。  こうやってさまざまな部分に夫からメスが入り、部屋からモノが減っていった。私のモノだけでなく、夫も自分のモノを減らしてくれた。

さらに模様替えも。算数LDの影響で苦手だが…

 しかし、ただモノを減らすだけではなく模様替えも必要だ。モノは減ったもののこのままの状態ではベビーベッドを置けない。しかし、私は算数LDにより空間認知能力が低くどこに何を置けばいいのかすぐには判断できない。  発達障害の検査では「視覚情報が少なく、全体ではなく一点にのみ集中しがちでモノの距離感がつかみにくい」といった結果が出ていた。確かに足元にいる猫をすぐに踏むし、子どもの頃は数学ではなかなか立方体が描けなかったりパズルが苦手だったりした。 ここも夫の出番。ベビーベッドは寝室に置きたい。しかし寝室には猫のケージが2つあってスペースがない。そこで、ダイニングに置いていたキャットタワーを私の仕事部屋に移動、同じくダイニングに置いていたミネラルウォーターのペットボトルの箱を夫の部屋に移動、そうするとダイニングにスペースができるので、そこに寝室に置いていた猫のケージを移動させる。寝室にベビーベッドを置けるスペースが誕生! という提案をしてくれた。  妊娠中で重いものを運べないため、移動も全部夫がやってくれた。模様替え直後は自分たちの居場所の位置が変わったことに戸惑っていた猫たちだが、慣れるとスペースができて広くなったのが嬉しいのか、走り回っていた。
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組み立てられたベビーベッドを見てしみじみ
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