
――緊張感が溢れる映画作品ですが、最近ドキッとしたことや、心拍数があがる瞬間はありますか?
ク・ギョファン:最近というか、まさに今日あったんですよ。アラームをかけずに寝ていたんですけど、起きてみたら何時だか分からなくて。ちょっと驚きながらも、時計を見たら朝の5時でした…。
昨日のジャパンプレミアですが、本当に緊張したんです。ホテルに戻ってからは、、ビールを2杯飲んだんですよ。ビールを飲んだ後は、電池が切れるような状態になるじゃないですか? そのまま寝てしまい目を開けたら、どうしようと。寝坊したかもしれないと思って驚いたんですけど、幸い遅れてませんでした(笑)。
――なんと、最新エピソードですね! 仕事などで行き詰まった際の、リフレッシュ方法を教えていただけないでしょうか?
ク・ギョファン:何かに行き詰まった時には、私はこんな風に考えます。「これは行き詰まっているのではなく、一つの過程プロセス」だと思うようにしているんです。
私は、映像編集をする事が好きなのですが、3日間かけて一つのシーンを編集したんです。でも結局そのシーンを、使わない時もありますよね。そういった時には、「これは、使わないシーンだったということを知るための、過程だと」という風に置き換えて、決して行き詰まっているものではない。次に進むための要素の一つなんだと考える様にしています。
逆に全て上手くいっている時は、その時は疑います。『ドラゴンボール』に登場するサイヤ人たちも、苦境に直面してくたびに、どんどん成長していきますよね? ひとつの修行だと思いながら、困難に立ち向かっています。
――最後に映画『脱走』を気になっている方々に向けて、メッセージをお願い出来ますか?
ク・ギョファン:映画を通じて、日本の皆さんにお会いできることが出来て幸せです。たくさんの観客に会うことは、私の夢です。ぜひ映画館でお会いましょう!
【ク・ギョファン】
1982年12月生まれ。 製作から監督、脚本、演技まで全てをこなす多才なアーティストとして注目され、『監督!僕にもDVDをください!』(13)、『フライ・トゥ・ザ・スカイ』(15)など韓国インディーズ映画界で独自の地位を築いてきた。その実力がメジャー監督からも認められ、ヨン・サンホ監督の『新感染半島 ファイナル・ステージ』(20)、リュ・スンワン監督の『モガディシュ 脱出までの14日間』(21)にキャスティングされるなど、今最も多忙な俳優の一人にまで成長した。また「D.P.―脱走兵追跡官―」(21,23)シリーズや「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」(22)、Netflixオリジナルドラマ『寄生獣 -ザ・グレイ-』(24)の人気ドラマにも出演して、幅広い客層に人気を集めている。 映画『脱走』では、主人公・ギュナムに対し兄のような優しさと、軍人として容赦のない追跡者という両極端な性格を持つキャラクターを見事に演じている。
<取材/女子SPA!編集部>