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50代からの親の介護で“やってはいけないこと”とは?FPが警鐘を鳴らすワケ

定年後の資産運用は「余暇のため」

公園の高齢者と子ども 老後における「投資」との向き合い方も大切です。  最近、よくいろいろな方に相談されるのが、「貯金だけで老後の資金が足りるのか心配なので、投資したほうがいいんでしょうか?」という質問です。  この質問に対しては、「もし10年以上先に使う予定で余裕のある資金であれば投資の積み立てはやっておいてもいいかもしれませんね」とお答えしています。  その理由はシンプルで、物価が上がり続ける限り資産を現金のまま置いておくと将来的に目減りしてしまうからです。銀行預金に大金を預けていたら、インフレに対応できず、気づいたら生活資金が目減りしてしまった、なんてことにもなりかねません。  ただ、ここで、気をつけたいのは投資の仕方です。  生活費や医療費など、将来的に絶対に必要になるお金を運用に回してしまうと、市場の動向に毎日ハラハラして精神的な負担が大きくなります。あくまで、10年以上先に使う資金であることです。  また、50代以降の投資は、あくまで「生活費」などの必要なお金を稼ぐのではなく、「余裕分」だと割り切りましょう。つまり、ご自身の「遊び代」や「余裕の費用」を捻出するための投資だと捉えてください。 「この投資で生活資金を稼ぐのだ」「この投資を将来のリフォーム代にするのだ」など必要な支出にあてようと考えると、どうしても投資に対して慎重になりすぎたり、欲を出しすぎたりして冷静な判断をできないことがあります。  しかし、「これはあくまで毎月自分が遊ぶためのお金を稼ぐのだ。余裕分なのでうまくいけばラッキー、うまくいかなければそれなりに」と割り切れるぐらいのスタンスであればさほど気負わず投資に取り組めるはずです。  だからこそ今後の資産運用、「余裕分のお金を増やすため」という目的での投資するかたちで考えてくださいね。

第2の人生に始めるなら「長期投資」

株式投資 投資を考える際に大切なのは「時間軸」です。  私はいつも、「投資をする場合は短期間ではなく、最低でも10年、できれば20年くらいの長期を見越して取り組むのがいい」とお伝えしています。  投資を考える際、「短期投資」と「長期投資」という2つのアプローチがあります。  それぞれに特徴的なメリットとデメリットがあります。  まず、短期投資とは、数日から数カ月の短い期間で利益を狙う投資法です。  メリットは、短期間で結果が出るため、資金効率が良く、短期的な市場の変動をうまく利用すれば大きなリターンを得られる可能性がある点です。  しかし、市場の予測が難しいため、リスクが高いというデメリットがあります。  価格の急激な変動に巻きこまれ、気づけば自分の大事な資金があっという間になくなってしまった……などという大失敗につながる可能性があります。  一方の長期投資とは、数年から数十年の長期間で資産を増やす投資法です。  最大のメリットは、時間を味方にして資産を安定的に成長させることが可能である点です。また、複利の効果を最大限に活かすことができるため、着実な資産形成が目指せます。市場が一時的に下落しても、長期的視点から見ればさほど損失を生まないことも多いのです。もっとも短期間での利益を狙うことが難しいため、短期間で大金を稼ぐことはあまり期待できません。  第2の人生に投資を楽しむ場合は、短期間の値動きに一喜一憂する短期投資はストレスになる可能性も高いですし、リスクも高いでしょう。  長期投資で時間をかけて少しずつ資産を育てていくことで、穏やかな投資を続けていただきたいです。  また、長期投資には、待つ楽しさもあります。もし資金に余裕がある人ならば、「20年後、80歳になったら増えた資金で自分の好きなことに使おう」などと準備して未来の自分へのプレゼントにするのも素敵じゃないでしょうか。 <文/女子SPA!編集部>
女子SPA!編集部
大人女性のホンネに向き合う!をモットーに日々奮闘しています。メンバーはコチラ。X:@joshispa、Instagram:@joshispa
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