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「子どもがかわいそう」「障害者が子どもを産むな」…37歳で想定外に妊娠した私が“批判的なコメント”に思うこと

障害を理由につらい思いをさせたくない

入院バッグ

準備した入院バッグ

 さて、肝心の「発達障害を持つ親が育児をできるのか」問題については、できるだけラクな育児方法を選ぶという手段を取るつもりだ。便利な家事・育児グッズの使用、ショート動画などはあまり見せないほうがいいと言われるが、グズるときは動画を見せるし、夢中になれるゲームを買ってあげたい。神経質になりすぎない程度に親子とも力を抜くのだ。  最近、どんな育児をしようか夫と話すことが多い。夫も私も一人っ子で親は私たちに『おかあさんといっしょ』を子ども一人で見せていたことが分かった。だから、興奮気味に子ども向け番組の話をしても親はよくわかっていなかった。産まれたら私たちも一緒に子ども向け番組や子ども向け映画を見て、その番組の内容について子どもと話そうということになった。  他にも子どもと一緒にやりたいことや行きたい場所がたくさんある。特に私は田舎で育ったので、子どもが喜べる施設がほとんどなかった(豊かな自然だけはあったが)。生まれ育った宮崎には水族館もないので、初めて行った水族館は確か鹿児島の水族館だった気がする。でも東京には近くに水族館がたくさんあるし、少し足を伸ばせばアンパンマンミュージアムもディズニーランドもある。スタジオアリスで記念写真だって撮ってもらえる。  どんな子が産まれてくるのかわからないが、もし何か障害があったとしても、障害を理由につらい思いなんて絶対させたくない。もう臨月でいつ産まれてもおかしくない。すでにベビーグッズはすべてそろえているので、あとは頑張って産むだけだ。  腰痛、恥骨痛、尾てい骨痛、頻尿といった妊娠後期のマイナートラブルに悩まされている日々。痛いのは嫌だし不安もあるが、早く産まれてほしい。 <文/姫野桂>
姫野桂
フリーライター。1987年生まれ。著書に『発達障害グレーゾーン』、『私たちは生きづらさを抱えている』、『「生きづらさ」解消ライフハック』がある。Twitter:@himeno_kei
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