腸活で大切な栄養素のひとつが、たんぱく質。
動物性と植物性があるたんぱく質は「1:1」でバランス良く摂ることが理想です。なかでも動物性たんぱく質ならば卵、植物性たんぱく質なら納豆でそれぞれ摂取するのがベストといえます。そのくらいこの2つは、腸にとってすばらしい食材なのです。

まず卵ですが、食物繊維とビタミンC以外のすべての栄養素を含んでいます。ビタミンDやビタミンB群が摂れ、大腸ポリープ予防にも効果があります。
コレステロールが気になる方がいるかもしれません。しかし実際はコレステロールは肝臓からつくられるものが80%、食事から摂取するものが20%であるため、食事からの摂取に関してはあまり気にする必要はありません。1日の摂取目安量は3個です(ただし基礎疾患がある人は1日1個)。

次に納豆です。納豆には水溶性食物繊維、不溶性食物繊維が「1:2」のバランスで含まれていて、両方の食物繊維を効率良く摂取できます。1日の摂取目安量は1パックです。
さらにナットウキナーゼによる血栓予防、アルギニンによる成長ホルモンの分泌促進、腸内フローラの改善と良いことだらけ。おすすめしたい食材ナンバーワンです。
納豆の効果を最大限に生かすなら、夕食で摂ることもおすすめです。血栓を溶かす効果があるナットウキナーゼや成長ホルモンの分泌を促進させて、アンチエイジングや免疫力アップにつながるアルギニンは就寝中に大きな効果を発揮するからです。そして熱々のごはんにのせないことにも注意しましょう。ナットウキナーゼは70度でほぼ失活してしまいます。
また冷蔵庫から出してすぐ食べるよりも、10~20分ほど常温に置いたほうが発酵が進み、栄養吸収率が高まります。
肉や魚を中心とした食事の中に、卵と納豆をプラスアルファすれば、たんぱく質や食物繊維の摂取量を効率良く底上げできるのです。