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37歳で想定外に妊娠した私、SNSの“育児情報”に目を疑う…「無表情でお世話すると発達障害」etc

SNSでの情報収集は広告や業者、誤ったものに注意

著者近影

最近のお腹

妊娠後期に入ると調べ物の内容も妊娠当初とは違ってくる。妊娠中期の頃は「まだこれは今すぐ買う必要ないし、もう少し後になって考えよう」と先延ばしにできたものもいよいよ本当に必要かどうか決めなければならなくなった。  妊娠判明当初は調べ物をするとADHD特性により大量の情報に脳内が占拠されて混乱していたが、だんだんと情報収集のコツがつかめてきた。  まず、SNSで情報収集しようとすると業者や広告が多い。特定の商品へのリンクを貼っている投稿やインフルエンサーママ的なアカウントの投稿、PR表記がついているものはそこまで必死に追わなくてもかまわないことがわかった。  そしてSNS上には信憑性に欠ける情報も溢れている。先日インスタで育児情報を見ていたら、「育児の注意事項◯選」という投稿が流れてきた。その中に「無表情でお世話をすると発達障害になっちゃう」というものがあって目を疑った。発達障害は生まれながらの脳の特性であり無表情でお世話をしたからといって後天的になるものではない。

大切なのは一次情報をあたること

 私は仕事柄、発達障害について知識があるが、初めての育児で漠然とした不安がある人は「食べ物で発達障害になるからこのサプリやオイルがオススメ!」と怪しげな商品に誘導されるケースも珍しくないだろう。  また、SNSだけに頼るのではなく厚生労働省やこども家庭庁による一次情報をあたること重要だ。赤ちゃんの寝具についてもよくわからなかったのだが、こども家庭庁は昨年発行した「寝ている赤ちゃんのいのちを守るために」というパンフレットの中で、睡眠時の窒息を防ぐため掛け布団は使わずに、服装で温度調整をすることを推奨している。  これは米国小児科学会のガイドラインに基づいた内容とのこと。アメリカではスワドルという“着るおくるみ”のようなものを寝返り前の時期まで使うのが一般的なのだそうだ。そしてベビーベッドの中には枕やぬいぐるみといった柔らかいものも窒息事故防止のため入れないようにとのことだった。  スワドルは赤ちゃんの体を固定して眠りやすくするための、海外版のおくるみかと思っていたが、掛け布団のように保温の役目になることも初めて知った。
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