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「夏休みは毎朝チャイムを鳴らされて…」近所の“放置子”に戸惑う40代主婦。1週間の旅行後に突きつけられた“衝撃の現実”

旅行から帰り、インターホンの履歴を見てみたら……

「1週間ほど旅行に出かけて、帰宅してからインターホンの履歴を見てみると、そこには朝、昼、夕方と毎日のように湊くんの姿が映っていました。  同じように共働きの家庭は珍しくないですが、小学校3年生だと夏休みも学童保育に行っている子も多い中で、家で毎日一人でいる湊くんのことを思うと、無下にできないという気持ちはあります。それでも、よその子にどこまでしてあげて良いものかと、悩んでしまいました。『お菓子が食べたい』と家のチャイムを鳴らされるようになったときは、さすがに対応に困りました」 玄関チャイム 遊んだり断ったりを繰り返しながら夏休みを終えたそうですが、どうしても湊くんが寂しそうに感じてしまい気になった栞さん。その後、小学校に相談することにしました。

その後、家に来ることはなくなったものの

「新学期が始まってから小学校に電話して話をしたところ、『相手の親御さんに伝えておきます』とだけ言われました。その後の具体的な対応は分からないのですが、それからは息子が湊くんと一緒に下校することはあっても、今のところ湊くんが我が家に来ることはなくなりました。  夏休み中は近所の別のお家にもよく行っていた話を近所のお母さんからも聞いていたので、心配な気持ちがあるのも事実です」  湊くんがどこか寂しさを抱え、愛情に飢えているようにも見えた、と振り返る栞さん。こうした状況に直面したとき、よその子にどこまで関わるべきかは簡単に答えが出せる問題ではありません。本来は保護者同士が連絡を取り合えるのが理想ですが、共働き家庭が増える今、その環境を整えるのは実は容易ではないのかもしれません。  さらに、学童保育を希望しても自治体の定員や利用条件などの理由で入所できない家庭もあります。子どもの居場所をどう支えるかは、家庭だけで解決できる問題ではなく、社会全体で向き合うべき課題だと言えるでしょう。 <取材・文/鈴木風香>
鈴木風香
フリーライター・記者。ファッション・美容の専門学校を卒業後、アパレル企業にて勤務。息子2人の出産を経てライターとして活動を開始。ママ目線での情報をお届け。Instagram:@yuyz.mama
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