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12歳の少年が作った「ミニだんじり」の完成度がスゴい…!親子二代に続く”だんじり愛”を取材

二作目のミニだんじり製作で構造を完全に理解

――一作目とニ作目を見比べると、素人目でもあきらかな成長を感じます。父親目線で見ると、どんなところに成長を感じますか? 織広堂:細かい部分になるんですけど、ボンドをつけるときに量をつけすぎないとか、パーツの貼り合わせの角度を綺麗に合わせるとか、精度を気にして作れるようになりました。僕なんかは「それぐらい、いいんじゃない?」と言うんですが、「いや、ここはちゃんとしたい」というこだわりがすごく出てきましたね。
仕上がりを意識しながら作るあっつん

仕上がりを意識しながら作るあっつん

――ただ完成させるだけでなく、仕上がりも意識したということですね。 織広堂:あと「ここは合っていないからやり直したい」と、こちらも気づいていないところに気づいたり。パーツが多いので僕も忘れていることがあるのですが、逆に「パパ、ここ忘れてる」と指摘されたり。「よくわかってるな」というのはすごい感じました。 ――成長を見せたニ作目のミニだんじりについて、特に注目してほしいポイントはどこですか? 織広堂:彫刻の細かさと、屋根下の細かいパーツが並んでいる部分を綺麗に組んだ点ですかね。列を揃えて組むように結構うるさく言いました(笑)。
注目せざるを得ない密度だ

注目せざるを得ない密度だ

――たしかに、一作目と比べて整っている印象です。二作目のミニだんじりを完成させたとき、お子さんはどんな様子でしたか? 織広堂:もう、ずっとニヤニヤしながら見ていました(笑)。
でき上がりを見てニヤついているのではなく、でき上がりのチェック中です

でき上がりを見てニヤついているのではなく、でき上がりのチェック中です

――気持ちはわかります(笑)。 織広堂:あと、完成後に「すぐ次を作りたい」「次の次はあれを作りたい」と意欲がすごい出ていました。今終わらせたから満足して……という感じじゃなかったです。達成感というより、「どんどんやりたい」という意欲のほうが強かった。達成感を得たらそれでやる気が失せることはありがちですが、それがなかったからすごく安心しました。 ――成長を感じさせるお子さんを、父親としてどう思いますか? 織広堂:期待していた以上に技術や知識、意欲が伸びていますので、我が息子ながら大したものだなと。私が彼ぐらいの年齢のとき、こんなハイレベルのものは作れていなかったので。 ――環境もあるでしょうけど、早熟ですよね。 織広堂:そうですね。特に、図面を見る力があるなと感じました。彼が小学1年生のときに『機動戦士ガンダムUC』のユニコーンガンダムマスターグレードのプラモデルを買ったんです。その際、図面を見ながら「ここはこうで、こうなっているんだな」と組み立てていたんです。それを見て、「この歳で図面を見て立体をイメージできる力があるのか!?」と驚いたこともあります。

生まれたときからだんじり祭りに参加

――織広堂さんも昔からミニだんじりを作っているんですよね? 織広堂:はい。私は大阪府岸和田市出身で、だんじりが盛んな土地に生まれ育ちました。中学のときに美術の授業で「ミニだんじりを作る」という課題を出され、それをきっかけにミニだんじりを作るようになったんです。その後、何台も作るようになって現在に至るという感じです。 ――やっぱり、息子さんもだんじりには興味を抱いているのでしょうか? 織広堂:そうですね。生まれたときからだんじり祭りには参加していて、私の影響で小さい頃から「カッコいい」という印象を持っていたと思います。 ――じゃあ、「ミニだんじりを作ってみよう!」というスイッチは入りやすい環境だったんですね。
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「5万円のレゴを作りたい」というモチベーションも
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