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木曜枠『愛の、がっこう。』最低視聴率なのに大躍進の謎。バズを生むドラマの“3大要素”とは

若年層を掴んだ『放送局占拠』と『DOPE』

 視聴率ではトップ5ながら、ネット指標に弱い『大追跡』、『能面検事』、『誘拐の日』の共通点は、手堅く世帯視聴率を取るため中高年層をターゲットにした作品だったと言える。  一方、視聴率では苦戦しながらも、ネット指標に強い作品の中で『放送局占拠』と『DOPE』は、明らかに「若年層」をターゲットにしている。
(画像:「DOPE 麻薬取締部特捜課」TBS公式HPより)

(画像:「DOPE 麻薬取締部特捜課」TBS公式HPより)

 前者は警視庁捜査員と妖怪の面を被った武装集団「妖」の対峙、後者は異能力者集団と新型ドラッグ服用者「ドーパー」との激闘が描かれた。どちらもCGを多用しファンタジーやSF的要素を多く含んでおり、大人が見るとありえない世界ながら、若年層には刺激的で架空の世界に入り込める作品となっている。  若年層はスポンサーが重視するコア視聴率の対象であるだけでなく、ドラマをテレビではなくネットで視聴する習慣もあり、配信サービスへの流入も期待できる。
(画像:日曜劇場「19番目のカルテ」TBS公式HPより)

(画像:日曜劇場「19番目のカルテ」TBS公式HPより)

 一方、視聴率もネット指標も好調だったのが『19番目のカルテ』と『しあわせな結婚』だ。この2作品は医療モノとマリッジ・サスペンスであり、若年層をメインターゲットとはしていない。  ただ、『19番目のカルテ』は物語が重厚で考えさせられる作品だったり、『しあわせな結婚』は考察合戦を呼び込む作品だっただけに、忙しい時間にTVで流し見するのではなく、じっくりと、あるいは繰り返し作品を視聴したい「ドラマコアファン」に支持された。

なぜ『愛の、がっこう。』はネットでウケた?

 では、TVerお気に入り登録数トップ5に入り、ウェブ検索数2位となった『愛の、がっこう。』はどんな要素でネット上で支持を受けたのか。  同作は、ホストと高校教師の恋愛を描くというセンセーショナルな作品だ。しかし放送開始直前には、悪質なホストクラブ問題対策として風俗営業法が改正されるなど逆風もあり、今作の低視聴率発進に繋がった。
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ドラマコアファンと若年層、両方が支持する要素
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