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木曜枠『愛の、がっこう。』最低視聴率なのに大躍進の謎。バズを生むドラマの“3大要素”とは

ドラマコアファンと若年層、両方が支持する要素

 ただ、木村演じる主人公・小川愛実の勤務先は高校であり、Snow Man・ラウール演じる読み書きができないカヲルに勤務外で特別授業をする。  また愛実もカヲルもいわゆる毒親によって人生を左右されおてり、若年層にも身近な題材として受け止められた。
 ラウールはホストとして一見チャラそうでいて、孤独で繊細、かつ純心なカヲルを見事に演じたことが評判になった。  また、安易にホスト文化を持ち上げるのではなくその闇もきちんと描いていたこと、2人の恋愛がじっくりと丁寧に描かれた純愛であったことなど、ドラマコアファンにも受けるような良質なドラマであったことも、ネット指標を押し上げた。

タブーに切り込む「禁断モノ」は伸びやすい

 さらに、ネットでの支持を伸ばす3つ目の要因として、不倫などの「禁断モノ」が挙げられる。今作と同じ演出家で夫婦のタブーに切り込んだ『あなたがしてくれなくても』(フジ系)は、視聴率の苦戦と反比例するようにTVerで爆発的ヒットとなった。  家族や第三者に隠れて、ひっそり視聴したい人々のニーズは一定層あり、禁断モノは表面的な視聴率よりネット指標が伸びやすい傾向にある。
『愛の、がっこう。』もホストと高校教師の禁断のラブストーリーと謳っていただけあり、高い登録数に繋がった。またウェブ検索数についても、周囲の人と気軽にシェアできない今作の感想などを、ネット上で確かめようとした表れだと考えられる。  以上のように、「若年層、ドラマコアファン、禁断モノ」という3大要素をきちんと押さえていた『愛の、がっこう。』は、ネットで支持される作品になるべくしてなったと言っていいだろう。 <文/こじらぶ> 【ノベライズ上巻】⇒愛の、がっこう。(上)をAmazonで見る 【ノベライズ下巻】⇒愛の、がっこう。(下)をAmazonで見る
こじらぶ
フリーライター・コラムニスト。言語学修士。男性&女性アイドル、地下、ローカルなど様々な現場を経験。ドラマ、スポーツ、エンタメ全般から時事ネタまで。俳優、アイドルなどのインタビューも。X: @kojirabu0419
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