蓬莱は、若い頃の“三谷(幸喜)青年”をモチーフにしたキャラクターだという。生真面目なスーツ姿も三谷を彷彿とさせる。
三谷は神木について、「とにかく人を笑わせたい思いが常にあって、振ると何でもやってくれるし、物ボケとかでも瞬間に笑わせてくれる」と絶賛していた。(
TVガイドWeb、9月28日より)
子役時代から演技の天才なので、笑いのシーンもパーフェクトなのだろう。だから「ノーシェイクスピア ノーライフ」をあんなふうなポージングで決めたのだと想像する。ただし決めの瞬間のSEの効果も大きく、音響スタッフの工夫も讃えたい。

4話ラストは、みんなで呼び込み。芝居初日はどうなる!?『もしがく』4話場面写真(C)フジテレビ
蓬莱は日々の出来事を日記形式でつけている。これからも、八分坂の人たちをじっと見つめ続け、やがてそれが作品を生み出すのかもしれないし、このドラマ自体は彼の作品なのかもしれない、なんてことを考察してみた。
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『もしがく』ドラマレビュー
<文/木俣冬>
木俣冬
フリーライター。ドラマ、映画、演劇などエンタメ作品に関するルポルタージュ、インタビュー、レビューなどを執筆。ノベライズも手がける。『ネットと朝ドラ』『
みんなの朝ドラ』など著書多数、蜷川幸雄『身体的物語論』の企画構成など。Twitter:
@kamitonami