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地下鉄は超満員、ホテル価格は数倍に…Snow Manファン殺到で札幌は大混乱?現地で見た“意外な状況”とは

 今年もSnow Manがやってきた! とばかりに毎年11月の札幌は活気づく。Snow Manのドームツアーが幕開ける札幌公演のため、10万人ものファンが道内・道外からつめかけるからだ。  札幌市内のホテルはどこも満室になることから、近隣都市への長時間移動も必要になる。道内のニュース番組では、この大移動にともなう大混雑を各局が特集。人気スポットでファンたちが大行列を作る様子なども紹介された。  Snow Man公演によって札幌の観光・交通事情は変わり、毎年改善・整備されているという。東京・札幌間を行き来する“イケメン研究家”加賀谷健が、札幌公演会場からリポートする。

Snow Manの経済効果は地方でも“だて”じゃない!

「Snow Man Dome Tour 2025-2026 ON」札幌公演が開催された大和ハウスプレミストドーム前

「Snow Man Dome Tour 2025-2026 ON」札幌公演が開催された大和ハウスプレミストドーム前(11月16日)

 昨年の2024年11月9日、10日、Snow Manの5大ドームツアー『Snow Man Dome Tour 2024 RAYS』札幌公演が、大和ハウスプレミストドームで開催された。  2日間で10万人もの観客を動員した公演だが、北海道内のニュースでは、地方公演ならではの大混雑模様が話題になっていた。  札幌公演の場合、10万人の内訳は道内と道外からの遠征者ということになる。その内、道外からはいったい、何人のSnow Manファンがやってきたのだろう。遠征による一斉移動で羽田(成田)・新千歳間のフライト予約はほとんど満席となり、札幌駅周辺のホテルは(何百室を有するホテルでも)どこも満室になったという。  札幌のホテルが満室ということで、近郊都市である苫小牧や旭川のホテルまで予約件数が伸びた。さすが国民的アイドルグループだ。Snow Manの品格担当・宮舘涼太の愛称(舘様)にちなんで、彼らの経済効果は地方でも“だて”じゃない!  中央区にあるラーメン屋・札幌らーめん輝風 すすきの店では、札幌公演中にSnow Manがケータリングを利用したということで、たちまち人気スポット化。聖地巡礼的にファンが大行列を作った。

昨年は深夜の旭川駅がSnow Manファンで溢れた

 ドーム公演後、公共交通機関の混雑は札幌駅だけにとどまらなかった。ホテル予約圏である旭川でも深夜の駅がSnow Manファンであふれたのだ。札幌の11月は初雪がちらちら降っていることもある。寒風が吹き抜けるホームは本格的な冬前でもとにかく寒い。  札幌公演はまさにSnow Manとともに少し早い冬装備で熱気を込めることができる。「Snow Manがやってきた!」という感じで、地方都市も活気づく。ちょっとした夜祭り気分ではないか。  ただもちろん、札幌市内でホテルが確保できるにこしたことはない。公演前後に札幌・旭川間を移動するのは時間的にも体力的にも少しハードではある。  旭川より札幌に俄然近い北広島なら、新千歳空港からの交通の便がいいだろう。北広島は、2022年まで札幌ドームをホームにしていた日本ハムファイターズが拠点を置いたことで、エスコンフィールドHOKKAIDOを中心に駅周辺の開発が着々と進んでいる。  ホテル建設地が不足する札幌に対して北広島なら、Snow Man公演をも視野に入れたホテル建設の余地はあるかもしれない。
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今年も札幌にSnow Manがやってきた
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