松田さんが20代のころは、男女混合の友達グループで海やスキーに行くことが多かったそうです。『私をスキーに連れてって』(1987)という映画が流行り、ゲレンデにはラブソングが流れていた時代。なのになぜ恋愛に発展しなかったのでしょう?
グループ内で、松田さんが気になっていた男性は、女性をグイグイ誘うような少し強引にリードしてくれるタイプ。しかし、彼は他の女友達にアプローチしており、松田さんに興味を持つのは、おとなしい男性ばかり。
「積極的なリードしてくれる男性じゃないと、ついていけないと思っていたんです」
要するに、エスコート上手な恋愛経験豊富な男性が好きだったけれど、そういった恋愛強者が松田さんを選ぶことはなく、松田さんを好んだのは恋愛経験が乏しいおとなしい男性だったということではないでしょうか。
20代後半のころ、仕事関係の男性を好きになり、食事をする機会もあったものの、それっきり彼からの誘いはありません。思いを断ち切れず数年は片思いを続け、30代になってしまいました。その男性が結婚したことでようやく諦めたそうです。
松田さんはこれだけの黒歴史を、笑いも交えて明るく話してくれました。
婚活・恋愛相談をしていると、「いつか運命の人に会える」とか「結婚する相手は会った時にわかる」と思い込んでいる方にたびたびお会いします。筆者の感覚ですが、恋愛経験が乏しい方と40歳以上の方に多いと感じます。
結婚相談所パートナエージェントが20~59歳男女に行った「世代別の結婚観・恋愛観に関する調査」(※)によると、20代より50代のほうが恋愛と結婚を分けて考えていないことが見て取れます。
「恋愛と結婚は別」「やや別」と考えている人は、20代の37.7%に対し、50代は19.9%しかいないのです。
※2025年4月16~17日、調査対象・20~59歳男女2024人、インターネット調査

「恋愛トレンディドラマが流行った1980年代~2000年代前半に多感な時期を過ごした方々は、恋愛を経て結婚するという価値観が強く形成されているのではないでしょうか」
そう語るのはパートナーエージェント広報の平田さん。調査結果は「50代」で括られていますが、バブル期に20歳前後だった60代前半はもっと恋愛と結婚を分けられないかもしれません。
松田さんに、もし20代に戻れたらどうするか聞いてみました。
「私に興味を持ってくれた、おとなしい男性と付き合ってます!」
もちろん、20代に戻れるわけではありません。過去の失敗と向き合い今後に生かして欲しいものです。
<取材・文・撮影/菊乃>
菊乃
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:
@koakumamt