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「とんでもないばあさんが演りたい」レジェンド女優が80代で求めた“転機”とは? 自分に嘘をつかない覚悟|浜野佐知監督×菜葉菜が語る

「もうきれいに撮ってもらうのはお終い」ときっぱり

菜葉菜:それが『雪子さんの足音』(2019年)だったんですね。私も共演させていただいて、吉行さんが醸し出すなんとも言えないエロスに、すごいなあと思いました。 浜野:『雪子さんの足音』を観て、吉行さんは「こんなにきれいに撮ってもらうことってめったにないのよ」って喜んでくれたんです。でも、今回の『金子文子 何が私をこうさせたか』に祖母の役で出演をお願いしたら「もうきれいに撮ってもらうのはお終い」ってきっぱり言われたんです。吉行さんの役者としての覚悟が伝わってくるようでした。すごい俳優さんだったと思います。 浜野佐知監督菜葉菜:本当にかっこいい役者さんでした。 浜野:その吉行さんの心意気は、菜葉菜さんが継いでいってくれると私は思ってるんですよ。 菜葉菜:いや、とてもとても……。 浜野:大丈夫、自尊心をもっていれば何も恐れることはないんだから。 ――自尊心って何ですか? 浜野:ものすごく簡単に言うと、自分に絶対嘘をつかないこと。 ――むずかしい……。

「私は猥褻やってんだよ」中途半端なソフト路線はやりたくない

――ところで監督はピンク映画はもう撮らないんですか? 浜野:最近、ピンク映画もR18じゃなくて、R15というソフト路線がほとんどなんですよ。私、中途半端が嫌いなの。映倫と闘ってその時代、時代の性表現を勝ち取ってきたという自負がある。ピンク映画を撮りながら、芸術だのなんだのという男の監督たちの中で、「私は猥褻やってんだよ」と言い切ってきた(笑)。だから中途半端なソフト路線はやりたくないんですよ。 菜葉菜:監督は自分に嘘をつかないから(笑)。でも日本には、大人の恋愛映画が少ないですよね。ヨーロッパなどでは70歳代の恋愛映画がちゃんとあって性描写もきちんと描かれている。私は以前から、日本には大人の映画が少ないなと思っていました。ただ、女性監督が増えてきたから、これからは少し変わっていくかもという期待はあります。
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映画がすこしでも起爆剤になってくれれば
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