――ちーちょろすさんが、下着について発信を始めたきっかけは何だったのでしょうか。
ちーちょろすさん(以下、ちーちょろす):学生時代から可愛い下着が大好きで、ある下着ブランドで販売員としてアルバイトをしていたんです。そのまま新卒で就職しました。
入社して、初めて自分の会社でブラジャーのフィッティングをしてもらいました。その結果カップが3サイズも上がったんです。
中学生時代に「しまむら」さんで採寸してもらった時「Bカップ」だったので、それ以来ずっと同じサイズで購入し続けてきたんです。「私は胸が小さいんだ」と思い込んでいたので、本当はEカップだったことに驚きました。
そして、接客をしていると、自分に合ったサイズを知らないお客様がとても多いことに気づきました。そこから、下着の選び方についてきちんと伝えたいと思うようになったんです。
――サイズの合わないブラジャーをつけていると、どんなデメリットがあるのですか?
ちーちょろす:サイズが合っていないと、ボディラインが崩れたり、肩こりや、ワイヤーが食い込む痛みを感じることが多くなります。中には、そのせいで「ワイヤーが痛いから」とノンワイヤーブラや、カップ付きのトップスを着用される方もいます。
すると十分に支えられず、結果的に胸の位置が下がりやすくなることもあります。「下がってしまった胸をなおすためのブラがほしい」と来店される方も多いので、このような悪循環を断ち切るためにも、正しい知識が必要だと思っています。
――この書籍では、どんなところにこだわったのでしょうか。
ちーちょろす:第1章に、カップサイズが大きめの「グラマーさん」のお話しを入れています。胸が大きい人の悩みって、女性同士でも「贅沢だ」と言われたり、「胸大きいよね、いいな~」なんて言われたりして、なかなか理解されづらく、本当に困っている方が多いんです。
カップサイズに他人が言及することは、女性の身体を評価することにつながってしまいます。他人の評価を気にするあまり、「私がCカップ以上なわけがない」と思い込んで買えなかったり、「サイズを測り直して、小さくなってしまったら嫌だ」と感じる方もいます。
でも、世間がイメージするEカップと、実際のEカップの方の見た目は実は違っていたりします。Aカップは小さい、Eカップは大きいというのはメディアが植え付けてきた誤った知識なので、それで人を傷つけたり、正しいサイズを知ることを避けたりしてほしくないと思って、この本を作りました。

『悪いのはスタイルじゃなくて下着でした 一生モノの下着の教科書』(著者/ちーちょろす・漫画/oomisoka1231)
――ブラジャーの正しいサイズを知らない人は、どれくらいいると感じますか?
ちーちょろす:私の体感的には、95%くらいの方が間違ったサイズのブラジャーを着用していると思います。販売員時代、正しいサイズを着けている方は、1週間に一人いらっしゃるかどうかでした。
そして、ほとんどの方が小さすぎるカップサイズをつけていると感じていました。残りの1割の方はサイズというより、形の合わないブラジャーをつけているという感じでした。
――小さすぎるサイズを付けていても、自分ではわからないものなのでしょうか。
ちーちょろす:実は、小さいからキツイと感じるというよりも、みなさん「カップが余ってパカパカする」「今つけているサイズが大きすぎるんじゃないか」とおっしゃるんです。でも実際には、小さいサイズのカップを無理につけていると、カップが胸の形にフィットしないので隙間があいてしまい「カップが余っているな」と感じることが多くなるんです。