『ばけばけ』は2月上旬にクランクアップしたが、その時の雰囲気はどうだったのか。橋爪氏は「髙石さんたちも泣いていましたけど、悲壮感はなく、温かい空気でした」と話す。
「ドラマ自体のクランクアップの日程がなかなか定まらず、事前にはっきりとした日程を伝えられませんでした。それでも、クランクアップの時は十数名のメインキャストの方々がスタジオに駆けつけてくれて、盛大にその瞬間を迎えることができました」

クランクアップを迎え、改めて“チーム『ばけばけ』”を振り返ってもらう。
「本当にいいチームでした。やはり髙石さんが座長として引っ張ってくれたことが大きいです。覚えるセリフも、取り組むシーンも本当に多かったです。なにより、朝ドラヒロインを務めるということで、ドラマに関する良い話も悪い話も全部髙石さんと関連付けられがちです。
相当なプレッシャーを感じていたはずですが、それでも現場では常にネガティブな雰囲気を出さずに明るく振る舞っていました。正直『今日は早く帰りたいな』と思った瞬間もあったとは思うんですけど、そういった姿勢を見せず、最後まで走り切ってくれました」
髙石のリーダーシップに制作陣も「もっとここまでこだわらなきゃいけないな」と感化され、現場の熱量はとても高かったと語った。
最後に『ばけばけ』をどのように見届けてほしいのか聞くと、「今は“社会の中にいるトキとヘブン”を描いています。最後の2週間は、その社会の中を通った後に、もう一度社会を介さない2人の関係に焦点を当てます」と語り出す。

「『自分はやりたいことができたのか』『本当に幸せな人生を送れているのか?』など、人生の歩みを振り返る瞬間は、誰しも経験したことがあると思います。2人もそういったことを見つめながら、ラブストーリーとして結実する内容になっています。ぜひ見届けていただければと思います」
激動の時代の中で、それでも寄り添い続けるトキとヘブン。2人が歩んできた人生の先にどんな答えを見つけるのか、その結末を最後まで見届けたい。
<取材・文/望月悠木>
望月悠木
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):
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