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韓国人DJが絶望した「日本のテレビ」。『5時に夢中!』の卑わいな“内輪ノリ”は、なぜ炎上したのか

「言論の自由」というスローガンへの呪縛

 確かに、『5時に夢中!』はこうした鷹揚さに支えられてきた側面もあります。番組の最大のテーマである「言論の自由」を象徴する要素としての下ネタであるという認識ですね。  しかしながら、この数年番組を観ていると、自らが課した「言論の自由」というスローガンに縛られているように見える場面が見受けられます。そこまで必要のない場面でも下ネタや毒舌をぶっ込んでくる。この無理やりに演出された自由に、かえって息苦しさを覚えてしまうのです。  Night Tempoを卑わいにもじったペンネームも、「言論の自由」による呪縛だと言えるのではないでしょうか。

時代に取り残された「治外法権」の空き地

 番組開始から20年が経過し、時代は大きく変わっています。大人の悪ノリに裏返しの教養を見ていた時代とは異なり、いまではそのような偽悪を“イタい”と見る向きが大半でしょう。  こうした変化に、『5時に夢中!』はついていけているのだろうか。名前で遊ばれたことへの怒り以上に、Night Tempoは冷ややかな嘆きを投げ掛けているのです。  アナクロニズム上等。どぎついユーモアと下ネタが許される治外法権は、角度を変えれば時代から取り残された空き地に見えるのかもしれません。 <文/石黒隆之>
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「5時に夢中!」からのお詫び
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