次は火曜よる9時放送の『リボーン 〜最後のヒーロー〜』(テレビ朝日系)。

画像:テレビ朝日『リボーン~最後のヒーロー~』公式サイトより
2026年に世界的に成功している実業家の根尾光誠(高橋一生)がある日、何者かに階段から突き落とされ、目を覚ますとそこは2012年。さらには、根尾光誠ではなく、2026年に光誠が強引な手段で立ち退きを働きかけた下町の「あかり商店街」で暮らす青年・野本英人に転生してしまう。光誠は英人として振る舞いながらも、自分を突き落とした犯人を探すため、さらには商店街を立て直すために奔走する。
ミステリー要素やSF要素、さらには『下町ロケット』(TBS系)のような人情系のお仕事モノの要素と、てんこ盛りの内容と言っていい。一見、要素が渋滞しているために、見づらさを覚えそうだが、“既視感”が逆に見やすさを与えている。
本作は言ってしまえばアニメで頻繁に描かれている“転生モノ”だ。転生モノは、転生時に何か特別なスキルが備わり、それを駆使して無双していく展開が多い。
本作でも、光誠自身が持つビジネスセンス、さらには“未来の成功事例”を2012年に導入し、商店街を盛り上げていく。“転生モノ”で見慣れた展開になっているからこそ、親しみを持って見ることが可能だ。なにより、アニメでよく使われる設定をドラマに落とし込めている要因として、高橋の表現力が挙げられる。転生したことに困惑する高橋の演技にクスッとさせられ、ついつい設定や世界観を受容できてしまう。
「中身が入れ替わる」という設定に加え、『リボーン』というタイトルから、前期に大ヒットした日曜劇場のドラマ『リブート』を連想し、「『リブート』のパクリじゃん」「そういうドラマはしばらくはお腹いっぱい」といった声がSNSでちらほら見られる。ただ、『リブート』とはまた違った切り口で、『リブート』が好きな人こそ好きそうなドラマだ。