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なぜ、「可愛い!」としか褒めない男子は浮気するのか?

 同性同士で集まっていると、「これが良いあれが良い」と異性の品評会のような話題になることもありますよね。

 私はいわゆる『女子会男子』でもあるので、女子会でも男子会でもこのようなテーマの話を聞くことがあるのですが、正直言うと男子会ではあまりこのようなテーマの話を聞きたくありません。というのも、男性だけの集団の多くが、女性の顔の形についてしか話さないから。一部胸の形や大きさに対してこだわりがある人もいますが、チャラ男からアイドルオタクに至るまでほとんどみんな顔の形の品評ばかり。ですので、毎回牛丼チェーン店に連れて行かされているような気分になります。彼らはせいぜい吉野家が良いか、すき家が良いか、松屋が良いか程度の話しかしないのです。

 確かに顔の形というのは大きな魅力の一つです。ですが、女性に限らず、異性の魅力というのは顔の形だけではありませんよね。外見ならば、髪の毛先から足の爪の先まで全てが魅力になりうる。表情、声、話し方、姿勢、仕草、目線、知識、技術、発想、着眼点、感受性、センス、哲学、時には心の闇に至るまですべてが魅力の一つです。「魅力とは何か?」というテーマで本を書けば、ディアゴスティーニ社から「週刊・人の魅力」を計100回以上出せるくらい、人は魅力であふれ返っていると思います。

 つまり、これだけ魅力であふれ返っているにもかかわらず、顔にしか魅力を感じないということは、彼らは「心の不感症」であると言えるでしょう。

 ではなぜ彼らは心の不感症になってしまうのでしょうか? 私は主に2つの原因があると考えています。

 1つ目は近親者からの刷り込みです。子供は大人を見て育ちます。もし父親がテレビを見ながら女性タレントについて顔という基準だけで評価をしていたら、当然息子も女性はそうやって顔で評価するべきものという刷り込みがなされるのです。兄から弟へも同様。こうやって身近な年配者から刷り込みを受けた子供が自分の友達の前でも父親や兄と同様に顔という基準だけで女性を評価していれば、当然友達もそれに洗脳されて行きます。このようにして心の不感症は蔓延しているのです。

 2つ目は同調圧力です。「村八分」という言葉に代表されるように、日本は同調圧力が強く、多様な意見を尊重する国の文化に比べて人と違った意見が排除される傾向にあるのは、何となくご存知かと思います。そんな中で違う基準で異性を品評しようものなら、周りから色物を見るような目で見られ、ゲテモノ扱いをされます。女性だけの集団でも同調圧力が強いところでそのような気分を味わったことがあるのではないでしょうか。実際、男性でも体育会系集団やアイドルオタク集団など、同調圧力が強い閉鎖的な環境にいる人ほど、心の不感症になりやすい傾向にあります。このような環境下にいると、他の魅力に対する感性の健全な育成が阻害されてしまう可能性が高いのです。

 真逆の例として、種々のフェティッシュな性癖を持っている人たちの集団にリーチしてみると感じるのですが、彼ら彼女らは自分たちがマイノリティーであるという意識があるため、人と違う評価基準を持っていることを全く否定しません。むしろ人によっては自分とは違う視点で見ていることができるという点から肯定的な評価をする人もいます。確かに彼ら彼女らは一般的に見れば「気持ち悪い」と思われるかもしれません。ですが、異性の魅力を感じる心という視点で見れば、彼ら彼女らのほうが何倍も健全なのです。

 心の不感症になった男子の行く末は、あなたより若い女性との浮気か若い女性への鞍替えです。単純な若さという美しさにしか魅力を感じていない男性は、当然歳を取っても若い女性が大好きですので、どんどん若いほうに興味が移って行きます。ですので、長期的な関係を構築したいと思っているのであれば、絶対に心の不感症を抱えた男子はおススメできません。

 心の不感症になっている人かどうかを見極める最も簡単な方法としては、「褒めポイントバリエーション」、つまり単純に褒めるポイントの多さだと思います。魅力に対する感度の高い人は、表情、声、話し方、姿勢、仕草、目線、知識、技術、発想、着眼点、感受性、センス、哲学、心の闇など本当にいろんなところに対して素直な感情で「イイ!」という言葉を返します。それに対して顔やファッションなどいかにもありがちな褒めポイントばかり言う人は心の不感症の可能性が高く、要注意です。是非次回から男子と会う時はチェックしてみてください!

勝部元気氏

もうすぐバレンタインということで真っ赤な装いです(勝部)

⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】

【勝部元気氏】
コラムニスト。ジェンダー論、現代社会論、コミュニケーションを切り口にした男女関係論が専門。男性でありながら子宮頸がんワクチンを接種。『勝部元気のラブフェミ論』(http://ameblo.jp/ktb-genki/

勝部元気
1983年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部卒。コラムニスト・社会起業家。専門はジェンダー論、現代社会論、コミュニケーション論、教育論等。他にも幅広い知識習得に努めており、所持資格数は66個にのぼる(2015年6月現在)。雑誌・TV・web等でコメンテーター活動をしている他、働く女性の健康管理を支援するコンサルティング会社(株式会社リプロエージェント)の代表取締役CEOを務めるなど、各種ソーシャルビジネスに携わっている。ブログ(http://katsube-genki.com/blog/)は、男性なのに子宮頸がん予防ワクチンを打ったレポートが話題となった。twitterは@KTB_genki 。初の著書『恋愛氷河期』(小社刊)は発売中
恋愛氷河期

著者は、ナンパ禁止論や反・不倫論で話題を呼んでいるコラムニスト。男性から、かつ若手からの立場で、女性に厳しい社会に真っ向からダメ出しをする。




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