“ラブソング・プリンセス”シェネル「日本全国を回ってファンの人たちと会いたい」
“ラブソング・プリンセス”の愛称で親しまれる女性歌手・シェネルのNEWアルバム『シェネル・ワールド』が2月11日に発売された。フジテレビ系ドラマ「ディア・シスター」や映画「BRAVE HEARTS 海猿」の主題歌を歌ったことでも名を知られている。マレーシア生まれ、オーストラリア育ち、ロサンゼルス在住の彼女が日本語でラブソングを歌いこなす、その秘密と本音を聞いてみた。
――世界で活躍中のシェネルさんは、もともと日本に馴染みがあったのですか?
シェネル:デビュー曲の「ラブ・ウィズ・DJ」がきっかけで初めて日本に来て、そのあとまた日本に来るなんて思ってなかったんです。でも今は、日本でこんなにヒットするなんて自分でも“クレイジー”だと思うくらい、予想外でビックリの展開になっています。ただ、昔から父親が日本の演歌や歌謡曲をよく歌っていて。演歌を聞いていたことがJ-POPの世界に入ることを後押ししたかはわからないけど、日本語で歌うことに抵抗はなかったわ。
――ご自身で作詞された「ディア・シスター」の主題歌『Happiness』には「誰よりもキミを守りたいの」という歌詞がありますね。
シェネル:わたしが曲を書くときには、女性の目線、男性の目線ではなくて“私自身の目線”で書くようにしています。もちろん、女性が肉体的に男性を守れるかっていうと、やっぱり男性の方が自然と強くて力があるのはしょうがないですよね。でも、わたしは主人がバスにひかれそうになったら、その前に立ってでも彼を守る覚悟があるの。そういう気持ちはみんな持ってるんじゃないでしょうか。
――日本と海外の印象を比べると、同じラブソングでも共感される歌詞のポイントは違うものですか?
シェネル:わたしが今まで聞いた日本語の曲から考えると、メッセージは同じなんじゃないですかね。お互いを恋しがったりとか、いなくて寂しいわとか、そういうところは一緒なの。
でもJ-POPには「そのあとどうなったの?」というような、ストーリーが完結しないものが多いですね。ただ、だからこそミステリアスな部分があって、哀愁が漂う雰囲気がそこから生まれてくるし、聞いている人たちが自分の経験と重ねたりしやすくてストーリーにも共感しやすいんじゃないかしら。
――“ラブソング・プリンセス”という素敵な愛称がありますが、日本では「シェネルはラブソングの歌手」というイメージが先行している印象もあります。その固定化したイメージだけで見られませんか?
シェネル:わたしの曲を聞いた人たちによって、それぞれ受け取り方はバラバラだと思います。「愛を歌う」というのは、歌い方はひとつではないし、歌の内容もひとつじゃない。プリンセスのようなかわいらしい一面だけではなくて、本当に傷ついて傷心の部分もあるの。でもそこから生まれる愛もあるし、いろんな形があるんじゃないですかね。
わたしはいつも自分の世界、自分の愛を表現したいだけで、発表する音楽を聞いてもらえれば、その愛をみなさんに感じてもらえると思っています。これからもずっとラブストーリーを歌っていくにしても、きっと今までとは違うものを聞いてもらえるはずです。ただ、日本のみなさんがどう受け取るかということは、それぞれの経験で変わってくるんじゃないでしょうか。
――テレビを観てシェネルさんのファンになった人が日本全国にいらっしゃると思います。今後は日本でもっとライブをやりたいなど展望はありますか?
シェネル:絶対にそうしたいと思っています。今まで日本でツアーもやってきたけど、まだ4都市しか回れてなくて。日本全国を回っていろんな場所でファンの人たちと会いたいわ。大きな会場でというよりは、ツアーの規模を全国にしてライブをやりたいです。
――最後に読者のみなさんに向けて、NEWアルバム「シェネル・ワールド」の魅力を聞かせてください。
シェネル:タイトルの“シェネル・ワールド”そのままを感じてほしいです。「こんな恋愛を経験したことない」という曲も「聴いてるとテンション上がる!踊りたい!」という曲も収録されているし、「今日はすごい楽しい!」と思えることがあった人に共感してもらえる歌もあって。すべての気分や瞬間というものを感じてもらえるんじゃないでしょうか。“シェネルのすべて”がこの作品には詰まってると思えるから。
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【Che’Nelle/シェネル】
ロサンゼルス在住の実力派シンガー。2011年「ベイビー・アイラブユー」の英語カバーでブレイク、300万ダウンロードを突破し“ラブソング・プリンセス”と称される。カバー・アルバム『ラブ・ソングス』は50万枚突破、日本ゴールドディスク大賞を受賞。一昨年5月に、米国人ダンサーと結婚。
<TEXT/北村篤裕 PHOTO/山川修一>