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子持ちでもモテたい! 脱“女子プロ体型”への道【シングルマザー、家を買う/23章】

<シングルマザー、家を買う/23章>

バツイチ、2人の子持ち、仕事はフリーランス……。そんな崖っぷちのシングルマザーが、すべてのシングルマザー&予備軍の役に立つ話や、役に立たない話を綴ります。


(前号までのお話)
息子が4歳になって、「表出性言語障がい」であると判明。ショックを受けるシングルマザーだったが、自閉症の息子を持つママ友から、障がいを逆手に取ろう、楽しんだもん勝ちだよ、と言われ、“なんとなかなる”と頭を切り替えるのだった。

職場でまさかの一言



 生活も仕事もなんとなくルーチンに入り、毎日をしっかりと回せていけるという自信がついたころ、一緒に仕事をした編集さんに思わぬ一言を言われた。この一言は、これまで見ないようにしていた自分のある部分を変える大きなきっかけとなったのだ。

 その日はとても暑く、ノースリーブシャツにジャケットを着ていた私は、ジャケットを脱ぎ、テスト撮影のモデルとして被写体になっていた。

 テスト撮影とは、モデルやアーティストなどの撮影に入る前に、カメラマンさんが背景とモデルのポージングなどを決め、モデルの代わりとして編集さんやライターなどが代わりに立つシチュエーションである。

 実際にPCに映し出されるカメラテストの画像は、その後にモデルやアーティストが同じように撮影してもまったく違うものに映るのだから、恥ずかしくて仕方がない。モデルさんたちに「こんな風に撮ります」と見せるものが、どのくらい参考になるのか何年やっていても私にはわからない。「ここに立つ」「ここに座る」。これくらいの参考にしかならないと思うのだが……(もちろん、カメラマンにしたら構図や何やらで絶対に必要な行為であることはわかるんだけど)。しかし、これも仕事のうち、仕方ない。

 そしてPCに映った私を見て、ある編集さんはこうはっきりと私に言ったのだ。

「かなちゃん、女子プロみたいだね」

 ……じょ、女子プロ? それは、あれかい? プロレス的なあれかい?

 この瞬間、一気に私の顔色が青くなったのを実感した。一方、私の脳内では、これからインタビューをしなくちゃいけないというのに、ムッキムキの女子プロ選手たちがリアルファイトを繰り広げている。

シングルマザー、家を買う/23章 ……ショックだ。これはショックだ!

 その場は泣き笑いでごまかし、難なくインタビューも終えた。しかし、帰りにスタジオから駅までほろりと流れた涙は笑いごとではない。もちろん、女子プロとして活躍されている方たちは素晴らしい筋肉美だ。でも、私の身体に筋肉はほとんどない。それなのに私は傍から見たら女子プロの体つきになっていたのだ……筋肉のない、ただブヨブヨの体に!

産後太りは積み重なる



 23歳で結婚し、26歳で娘を産んだ時に+12kgという歴史に残る体重を記録した。その後、8kgは戻ったものの、この時点で+4kg。そのまま息子を妊娠し、+8kgで、これまで戻ったのは4kg。ということは、出産前より8kgも太っていたのだ。

 とはいえ、離婚、引っ越し、仕事、と夢中になっていた私は、産後太りをしてしまった秋野陽子や藤本美貴のように、自分に手をかけることをせずに、ただただおばちゃん街道まっしぐらだったわけだ。

 そんな体系のまま、ファッション雑誌で“美しさを保つために大切にしていることはなんですか?”という取材なんてしているもんだから、自分の鈍感力には感動すら覚える。こんなおばちゃんが取材に来たら、雑誌の恥じだ!

 さらに、私は決定的なことに気づいたのだ。

「これじゃ、モテない!」

⇒【後編】「話題のあのジムでダイエット開始!」に続く http://joshi-spa.jp/268700

<TEXT/吉田可奈 ILLUSTRATION/ワタナベチヒロ>

⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】

【吉田可奈 プロフィール】
80年生まれ。CDショップのバイヤーを経て、音楽ライターを目指し出版社に入社。その後独立しフリーライターへ。現在は西野カナなどのオフィシャルライターを務め、音楽雑誌やファッション雑誌、育児雑誌や健康雑誌などの執筆を手がける。23歳で結婚し娘と息子を授かるも、29歳で離婚。座右の銘はネットで見かけた名言“死ぬこと以外、かすり傷”。Twitter(@singlemother_ky

吉田可奈
80年生まれ。CDショップのバイヤーを経て、音楽ライターを目指し出版社に入社。その後独立しフリーライターへ。現在は西野カナなどのオフィシャルライターを務め、音楽雑誌やファッション雑誌、育児雑誌や健康雑誌などの執筆を手がける。23歳で結婚し娘と息子を授かるも、29歳で離婚。座右の銘はネットで見かけた名言“死ぬこと以外、かすり傷”。Twitter(@knysd1980
シングルマザー、家を買う

年収200万円、バツイチ、子供に発達障がい……でも、マイホームは買える!

シングルマザーが「かわいそう」って、誰が決めた? 逆境にいるすべての人に読んでもらいたい、笑って泣けて、元気になる自伝的エッセイ。




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